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【起債評価】5年物に高まる利率上げ圧力、国債乱高下に嫌気ー地方債

  • 基準金利の変動幅拡大で投資家目線定まらず、投資見送り検討も
  • 新規マネーへの期待が一変ー5年地方債利率、過去7カ月は0.001%

地方債に対する利率引き上げ圧力が高まっている。長引く低金利環境下で国債代替投資マネーを引き付けてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で状況が一変。基準金利の変動幅拡大で発行水準の調整を求める声が出始めた。

  5年地方債(入札除く)の発行利率は3月まで7カ月連続で実質最低水準の0.001%で決まっていた。新年度を迎え新規投資マネーの流入が期待される4月は、新型コロナウイルスの影響で事態が急変。主要投資家の間では利率引き上げ要求や投資見送りを検討する動きが広がっている。

国債変動幅が拡大で地方債が割高に

  この背景にあるのが、値動きの荒い国債利回りと、上乗せ金利(スプレッド)の縮小だ。5年地方債利率が引き下げられた昨年9月当時は30ベーシスポイント(bp)台後半あったスプレッドは足元で10bp程度まで縮小。3月は5-30bp程度と短期間に水準が乱高下したことで、投資家目線が定まらず慎重姿勢を招いている。

  ある投資家は新型コロナの影響で金利や株価が乱高下しているため、買いたくても事前予約で購入すると国債と利回りが逆転するリスクがあってぎりぎりまで決断ができない状況だと話す。引受関係者も5年地方債は10年債と違って投資家が少ない上、大口中央投資家に需要を頼っていると指摘。毎月発行される地方債は安定的需要維持が重要なため、有事の今は水準を見直す必要が高まっていると話した。

  5年債の4月第1陣は埼玉県や静岡県が3日に条件決定を予定しており、早ければ1日に発行水準を巡る交渉が開始される。

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