コンテンツにスキップする
cojp

日本光電:人工呼吸器の増産を検討-新型コロナ感染拡大で需要増

  • 米国拠点で製造の人工呼吸器の増産検討-現在年間数百台規模の能力
  • 人工呼吸器の不足懸念が高まる中、トヨタも製造支援に名乗り

日本光電工業は30日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、人工呼吸器の増産を検討していることを明らかにした。

  同社の広報担当者によると、米カリフォルニア州アーバインで製造する気管挿管型の人工呼吸器の増産の検討をしている。人手の確保や組み立てのための部品調達などの状況を踏まえて、現在年間数百台規模の生産能力をどの程度まで引き上げるのか決める方針だ。

  新型コロナの感染者が世界で70万人を超える中、ベッドや人工呼吸器が不足する懸念が高まっている。米国政府が先週、国防生産法に基づき自動車大手ゼネラル・モーターズに人工呼吸器の生産を命令したほか、トヨタ自動車はフェースシールドの生産や人工呼吸器の製造支援に乗りだしている

  西村康稔経済財政再生担当相が、感染拡大に備えて人工呼吸器の増産を関連企業に要請する方針だと記者団に語ったと日本経済新聞が29日に報じた。さらに同紙は匿名の政府関係者の話として、日本光電やアコマ医科工業(東京・文京区)などと増産について調整していると伝えた。

  日本光電の広報担当者は、政府から増産に関する問い合わせを受けていることを認めた。

  人工呼吸器の需要増加期待などから日本光電の株価は3月中旬以降60%以上上昇。30日は一時前日比12%高の4445円と1981年以来の日中高値をつけた。

  日本光電の決算発表資料によると、同社の2019年4-9月期の売上高897億円に対し人工呼吸器の売上高は16億円だった。広報担当者によると、スイスのハミルトン・メディカル製人工呼吸器の輸入販売も手掛けており、売上高には輸入した機器の販売も含まれているという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE