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きょうの国内市況(3月30日):株式、債券、為替市場

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●日本株は反落、緊急事態宣言のリスク意識

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  新型コロナウイルスの感染が広がり、投資家が慎重な姿勢を強めた。株式などリスク資産が売られ、資金の逃避先となる債券は上昇。TOPIX(東証株価指数)と日経平均株価の下落率は一時4%を超え、長期金利はマイナス圏に沈んだ。東京都で感染者数の増加傾向が強まり、政府が緊急事態宣言に踏み切るリスクが意識された。外国為替市場でドル・円相場は一時107円台前半までドル安・円高が進んだ。

  • TOPIXの終値は前営業日比23.95ポイント(1.6%)安の1435.54
  • 日経平均株価は304円46銭(1.6%)安の1万9084円97銭

〈きょうのポイント〉

  • NY州の新型コロナ死者は合計965人に増加-知事
    • 米国の死者数は20万人に達する可能性あると米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長-CNN
  • 米ミシガン大学消費者マインド指数、2008年10月以来の大幅低下
  • 新型コロナウイルス、都内で新たに68人感染確認-29日
    • 1日での最多更新
  • 官房長官:緊急事態宣言、ぎりぎり持ちこたえている状況-30日午前の記者会見
  • きょうは3月決算期銘柄の配当権利落ち日、指数影響度はTOPIXが17.49、日経平均株価は175円14銭-ブルームバーグ試算
  • ソフトバンクG株は大幅反落-出資のワンウェブが破産法申請

  午後の日本株は下げ渋った。受け渡し日が新年度に入り配当の再投資を意識した買いが支えになった。ただ、株価指数が切り返す力はなかった。明治安田アセットマネジメントの杉山修司チーフストラテジストは感染拡大が続いているため、まだ株式相場は底値に到達していないと指摘。「円高に伴ってグローバル投資家がポートフォリオの日本株配分比率を調整する機械的な売りオペレーションも入っている」と分析した。

  市場では国内感染の拡大に敏感だ。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、日本の緊急事態宣言も投資家は意識し下値のリスクはくすぶっていると話す。東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、東京都でも「新規感染者数が日々100人を上回れば外出禁止令が発動され、もう一段の景気悪化を株価が織り込む恐れがある」とみる。

●債券は上昇、米長期金利低下で買い優勢-利回り曲線は平たん化

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  債券相場は上昇。前週末の米国市場で長期金利が低下したことや、日本株の下落を受けて買いが優勢だった。期末を前にした戻り売りなどで中長期債の上値が限定的だった一方、超長期債は投資家からの買いで堅調となったことから利回り曲線はフラット(平たん)化した。

  • 新発10年債利回りは前週末比0.5ベーシスポイント(bp)低いゼロ%、一時マイナス0.005%と約2週間ぶりにマイナス圏に沈む場面も
  • 新発2年債利回りは1bp高いマイナス0.165%
  • 新発40年債利回りは3bp低い0.415%
  • 長期国債先物6月物の終値は39銭高の152円73銭。午前中に一時152円96銭まで上昇したが、午後に入り上げ幅を縮小した

市場関係者の見方

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 米長期金利の低下で買い戻しが入った。10年債に期末前の戻り売りが出た一方で、30年債、40年債に投資家の買いも
  • 期初は例年なら益出しの売りが出るが、銀行は保有株式の減損リスクへの対応や融資部門への側面支援のため新たな利益の源泉が必要なので、売りっぱなしではないだろう
  • 政府が緊急事態宣言に踏み切った場合、経済への影響はけた違いに大きくなる
  • 経済対策も追加され増発懸念から国債売り要因になる一方、日銀が増発された国債を買い入れる公算が大きく、需給面への影響は相殺されるのではないか

●ドルは107円後半、米感染拡大で円買い先行-午後は株と共に下げ渋り

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  東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円台後半。米国での新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気し、原油相場や株式相場が下落する中、リスク回避の円買いが先行。ただ、午後には米株先物がプラスに転じ、日本株も下げ渋ったため、ドル・円も朝方の水準付近まで値を戻した。

  • ドル・円は午後3時46分現在、前週末比0.1%安の107円87銭。108円01銭を高値に一時は107円12銭と18日以来の水準に下落
  • 円は主要通貨に対して全面高。カナダドルやオーストラリアドルなど資源国通貨は対円で一時1%超の下落。ユーロ・円も一時1.2%下げ、同時刻現在は0.6%安の1ユーロ=119円52銭

市場関係者の見方

ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト

  • 朝方は経済再開が4月末までできないとのトランプ大統領の発言もあり、ドル・円も先週末の流れを引き継いで下落したが、その流れも一巡したので買い戻しになっているのではないか
  • 今週は米雇用統計もあるが、調査週は感染拡大の影響がまだそこまで出ていないので、重要度は下がる
  • 結局はコロナ関係の新たな報道待ち。ネガティブな報道には弱めに反応する一方、ポジティブなニュースに対しては継続的な反応を示せないだろう
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