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GPIF:外債比率の上限31%に、内外株の乖離幅は縮小-関係者

更新日時
  • 外債の乖離許容幅を上下4ポイントづつから6ポイントづつに拡大へ
  • 国内債券も引き下げ、債券と株式を国内外で合算した評価方針も導入

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は運用資産に占める外国債券の目標値を4月から引き上げるのに合わせ、保有実勢のより大幅な変動を認める方針だ。目標値を据え置く国内外の株式や保有比率が下がる国内債券は変動幅を縮小する。事情に詳しい政府関係者がブルームバーグに明らかにした。

  GPIFが保有する債券や株式の評価額は売買だけでなく価格や円相場の変動によって上下する。昨年末の運用資産が170兆円近くに上るGPIFにとって、目標値に幅を持たせることによって、金融相場の一時的な大きな変動に対応しやすくなる。

  このため、外債の目標値を15%から25%に引き上げると同時に、目標値からの乖離許容幅を上下4%ポイントずつから6%ポイントずつに広げる。一方、目標値を35%から25%に引き下げる国内債と25%ずつに維持する国内外の株式は縮小する方向で検討している。

  このほか、保有する債券と株式をそれぞれ国内外で合算した評価方式も導入し、それに応じた乖離許容幅を設定する方針だ。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは「GPIFはこれまで保有実勢を非公表としつつ黙々と外債を買い増してきたとみられ、もう新たな目標値に近い状況になっているだろう」と指摘。外債の買い余力はもう少し残っている一方、発表後に相場が荒れることはないとの見方を示した。

  GPIFが2020年度からの中期計画で使用する資産構成の目標値は国内外の債券・株式の4資産とも25%ずつとなる見通し。厚生労働省が30日に開催する社会保障審議会の資金運用部会での了承と加藤勝信厚生労働相の認可が必要となる。

  ロイター通信は26日、複数の関係筋の話として、外国債券運用について、来月から31%を上限に容認するなどと報じていた

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