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【先週の新興国市場】売り浴びたリスク資産、やっと一息-各国刺激策

  • FRB、無制限の債券購入表明-新型コロナ影響軽減策の第2弾
  • 韓国は市場安定化策、インドは緊急利下げや貧困層支援を発表

先週の新興国市場では、株式が2018年終盤以来の大幅高となり、通貨も上昇した。各国・地域の政策当局による景気刺激策を受け、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けているリスク資産に、やや買い安心感が戻った。

  3月28日終了週の主なニュースは以下の通り。

ハイライト:

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)が大型経済支援策の第2弾を発表。借り入れコスト抑制のために米国債や住宅ローン担保証券(MBS)を無制限で購入する。企業や州政府、地方自治体に確実に信用フローが行き渡るためのプログラム創設などの対策も盛り込んだ
    • パウエルFRB議長はNBCの番組で、「今回の資金供給に関して、当局の弾薬が尽きるということはない」と述べた
  • 2兆ドル(約216兆円)という米史上最大規模の景気対策法案が上下両院を通過。トランプ大統領の署名で成立した
  • 韓国政府は新型コロナ感染拡大により同国金融市場が深刻な混乱に陥っている事態を受け、総額48兆5000億ウォン(約4兆2500億円)規模の債券・株式市場安定化策を発表。インドは主として貧困層支援に充てる1兆7000億ルピー(約2兆4500億円)の歳出計画を明らかにした。シンガポールは480億シンガポール・ドル(約3兆6300億円)規模の第2弾の景気刺激措置を発表した
  • インド準備銀行(中央銀行)は緊急会合を開き、利下げを決定。流動性拡大に向けた措置も発表した
  • トランプ大統領は、米国は「封鎖したままではいられない仕組みだ」との認識を示し、経済活動があまりにも長期間、停滞状態にとどまることはあり得ないと強調
  • 中国の湖北省政府は、武漢市の交通再開を4月8日から認めると発表した。新型コロナが最初に発生した同市の大規模な隔離措置は事実上解除される
  • メキシコのソブリン格付けを、S&Pグローバル・レーティングが1段階引き下げ、「BBB」とすると発表。新型コロナ感染拡大と原油価格急落によるショックが、既に厳しい同国の経済見通しに追い打ちを掛けるとみている
資産別指数週間
MSCI新興市場指数+4.9%
MSCI新興国通貨指数+0.4%
ブルームバーグ・バークレイズ新興市場の自国通貨建て国債指数+1.6%

アジア:

  • 中国共産党の中央政治局は、新型コロナ感染拡大が経済に及ぼす影響に対処するため、財政赤字の拡大を認め、特別国債を発行する方針を固めた。地方政府のインフラ債増発も容認した
  • インドは感染拡大抑制に向け、25日から3週間の全国的なロックダウンに入った。感染者数が急に増え始めた同国は、医療予算に19億7000万ドル(約2200億円)を追加で割り当てた

EMEA:

  • アラブ首長国連邦(UAE)は感染拡大封じ込めに向け、全ての離発着の航空便を25日から2週間停止することなどを含む一連の措置を発表
  • トルコ経済に対する製造業者の信頼感を示す指数が、世界的な金融危機時の08年以来の大幅な落ち込みとなった。新型コロナ流行の影響を反映

中南米:

  • ブラジルのボルソナロ大統領は、経済を守るために通常の生活に戻るよう国民に訴えた。同国でも感染例が増えており、市民同士の接触制限措置を導入している州知事らが反発している
  • アルゼンチンの経済成長率は19年にマイナス2.2%となった。2年連続のマイナス成長。新型コロナの世界的流行より前に、経済の縮小が続いていたことが明らかになった
今後のデータと経済的リリース:
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原題:EM Review: Risk Assets Get a Breather From Global Stimulus Plans(抜粋)

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