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トヨタが1兆円の融資枠要請、三井住友・三菱UFJ銀に-関係者

更新日時
  • 新型コロナ感染拡大を受け、必要に応じて潤沢な手元資金を確保へ
  • 車需要の減少などの懸念で格付け会社は自動車各社を相次いで格下げ

トヨタ自動車が三井住友銀行と三菱UFJ銀行に対し、計1兆円の融資枠を設定するよう要請したことが27日、分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。

 匿名を条件に語った関係者によると、新型コロナウイルスが世界的に流行する中、必要に応じて潤沢な手元資金を確保するためだという。1兆円の融資枠については、共同通信が先に報じていた。

  新型コロナウイルスの感染拡大を受け、トヨタを含めた自動車各社は世界各地で工場の停止を余儀なくされている。感染拡大による世界経済の低迷や車の需要減少に対して懸念が高まる中、S&Pグローバル・レーティングやムーディーズといった格付け会社は自動車各社の格付けの引き下げや見直し対象とすることなどを相次いで発表していた。

  トヨタ広報担当の高健介氏は「日ごろから最適な資金調達については検討しているが、現時点で決まっていることは何もない」とコメントした。両銀行の広報担当者から現時点でコメントは得られていない。

  ムーディーズ・ジャパンは26日、新型コロナウイルスの影響などの外部環境の急激な悪化を受けてトヨタの格付けをAa3からA1に1段階格下げしたと発表。さらなる格下げ方向で見直しの対象とした。

  S&Pも同日、トヨタの長期・短期格付けを引き下げ方向の「クレジット・ウォッチ」に指定した。

S&Pの想定する世界の新車販売台数:

2020年2021年
北米前年比15%-20%減同10%-12%増
欧州同15%-20%減同9%-11%増
中国同8%-10%減同2%-4%増

  S&Pは感染拡大による同社の販売の低迷やグローバルな生産活動への影響が長期化する可能性や、為替が大幅に変動するリスクがあるとし、トヨタの販売金融事業を除くEBITDA(償却前営業利益率)マージンが下振れする可能性が高いなどと指摘した。

 

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