コンテンツにスキップする

米国株の底入れは偽りか本物か、ダウ平均は早くも強気相場入り

  • S&P500種の3日間の上昇、約90年で最大を記録
  • 弱気相場の中の反発か、新たな強気相場の始まりか-悲観と楽観交錯

最近の米株式市場で唯一変わらないのはスピードだ。

  S&P500種株価指数は過去最速で弱気相場入りした後、この3日間は上昇し、約90年で最も速い急反発を演じた。不条理に見えるかもしれないが、ダウ平均は既に直近安値から20%強上昇し、新たな強気相場に入った。3日間で時価総額は2兆ドル(約217兆円)余り増えた。

  これが弱気相場での反発か、あるいはもっと持続可能なものなのか。確かなことは誰にも分からない。米株式相場が大きな痛手を織り込んだのは確かだが、経済への衝撃という点で新型コロナウイルスに匹敵するものはない。過去のデータを不完全なガイドとして参考にすると、反発の持続性に懐疑的になる理由はある。株式相場が回復し始めるのは、景気後退の最初の兆候が見えてから平均1年半後だからだ。しかし、数兆ドル規模の景気刺激策の実施を控えて、底入れ説も存在する。

S&P 500 posts best three-day streak since 1930s

  ただ、現在のような状況は先例がない。新型コロナ感染拡大で多数の死者が出ている上、経済活動は休止も同然で、市民は自宅にとどまらざるを得ない状況にある。今週発表された先週の新規失業保険申請件数はこれまでの最高記録の4倍強となり、ワシントンでは議会が歴史的な景気対策法案の可決に向けて取り組んでいる。

  本格的な反騰の始まりを目にしている可能性があると言う楽観論者がいる一方で、最大級の株価反騰は弱気相場の中で起きるとくぎを刺す悲観論者もいる。 

  ジョン・ハンコック・インベストメント・マネジメントの共同最高投資ストラテジスト、エミリー・ローランド氏は、ファイナンシャルアドバイザーらとの話で耳にするのは依然としてまちまちなシグナルで、顧客がぼうぜん自失状態にあるという声もあれば、投資マネーをいつどこに投じるべきかについての問い合わせに対応中だという人もいるという。

  ローランド氏は「底打ちするのは潜在的に、投資センチメントが完全に落ち込んだり、誰もが見境なく売り切りあきらめたりしたときだろう」と述べ、「まだそこに到達していない」と指摘した。

原題:
False Bottom or Start of Something Big: On This Rally’s Stamina(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE