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メキシコ「BBB」に格下げ、新型コロナと原油安が打撃-S&P

更新日時
  • 1段階引き下げ-メキシコ・ペソは下落に転じる
  • 「クレジット・ウオッチ・ネガティブ」指定を維持、再度の格下げも

格付け会社S&Pグローバル・レーティングは26日、メキシコのソブリン格付けを1段階引き下げ、「BBB」とすると発表した。新型コロナウイルス感染拡大と原油価格急落によるショックが、既に厳しい同国の経済見通しに追い打ちを掛けるとみている。

  また、1-2年以内に再度格下げする可能性を反映し、メキシコの「クレジット・ウオッチ・ネガティブ」指定を維持することも明らかにした。

  リサ・シネラー氏らアナリストは「長期化する財政状況悪化とその結果生じる債務負担の増加、政策実行が不十分になるリスクによって、当社が一段と格下げする可能性はある」と指摘した。

  メキシコ資産の下落を受けて格下げは広く予想されていたものの、今回の格下げで同国の経済状況がいかに厳しいかが裏付けられた形だ。一部の専門家は6%近いマイナス成長という、1990年代半ばのメキシコ通貨危機(テキーラ危機)に似たシナリオを見込んでいる。

  エスモ・アセット・マネジメントのシニア・ポートフォリオ・マネージャー、ジェンス・ニステット氏(ニューヨーク在勤)は「タイミングには驚いたが、格下げ自体にもネガティブなクレジットウオッチにも驚きはない」と指摘。「メキシコが直面している成長と財政面の課題を示しており、状況がさらに悪化しているのは新型コロナの影響である可能性が高い」と分析した。

  格下げを受け、メキシコ・ペソは下げに転じ、一時1.4%安の1ドル=23.2630ペソを付けた。

原題:Mexico Downgraded to BBB by S&P on Virus, Oil Price Shocks (3)(抜粋)

(4段落目以降に市場関係者のコメントなどを加えて更新します)
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