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ECB、新型コロナ対策で債券購入の制限ほぼ全廃-26日購入開始

更新日時
  • 発行体当たりの購入制限、緊急プログラムに適用せず
  • 既存のQEで対象としていない期間短めの債券も購入可能に

欧州中央銀行(ECB)は7500億ユーロ(約90兆6000億円)規模の新型コロナウイルス対策緊急プログラムで、債券購入に伴う制限の大半を撤廃した。購入余力を大幅に高める歴史的な決定となった。

  ECBは25日遅くに公表した法的文書で、国債購入を発行残高の3分の1までに制限する発行体制限が、新たな緊急プログラムには「適用されない」と明らかにした。「ユーロ圏の全ての国に金融政策効果が円滑に伝達されるのを妨げるリスクを許容しない」と説明した。

  緊急プログラムによる購入は26日に開始した。ECBは「ユーロ圏経済が今回のたぐいまれな衝撃に屈しないよう、あらゆる選択肢と不測の事態を検討していく」と表明した。

  2020年末までは継続が決まっている緊急プログラムでは、既存の量的緩和(QE)の対象債券より期間の短い債券やギリシャ国債も購入可能になる。

The ECB's dramatic actions are helping to reverse a spike in bond yields

  制限撤廃が明らかになった後、欧州債は軒並み上昇。イタリア短期債の上げがとりわけ大きく、2年債の利回りは一時30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.15%となった。10年債利回りも26bp低下の1.28%。ギリシャ債も急伸した。

  ECBは18日夜の緊急電話会議で、「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」について合意したが、実行に移す前に法的な詳細を詰める必要があった。

  バンク・ピクテのグローバルストラテジスト、フレデリック・デュクロゼ氏は「一言でいえば、資産購入についての制限を事実上すべて取り除いたことになり、ECBの決意に対する信頼性をさらに高める」とリポートで評価。「これで資産購入を2021年に入っても当分続けることが可能だ」と指摘した。

原題:ECB Steps Up Virus Fight With Landmark Move on Bond-Buying Limit(抜粋)ECB Steps Up Virus Fight With Landmark Move on Bond-Buying (3)、Italian Bonds Extend Gains as Peripheral Debt Leads Advance

(購入開始やECBの声明を入れ、欧州債の市況を更新しました)
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