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年度末近づき、ドル安・円高-株は期末の買い、週間で記録的上昇

更新日時
  • 外国為替市場のドル・円相場は一時108円24銭と19日以来のドル安値
  • 長期国債先物は反落、長期金利は横ばいの0.005%

年度末が近づき、期末要因の動きが出た。27日の外国為替市場では季節要因による円買いなどが入り、ドル・円相場はドル安・円高が進んだ。東京株式市場では期末配当などを意識した買いが入り、取引終盤に大きく上げた。

  • TOPIXの終値は前日比60.17ポイント(4.3%)高の1459.49
  • 日経平均株価は724円83銭(3.9%)高の1万9389円43銭
  • 外国為替市場はドル安・円高-ドル・円相場は一時108円24銭と19日以来のドル安
  • 長期国債先物は反落、長期金利は横ばいの0.005%

〈きょうのポイント〉

  • 26日の米S&P500種株価指数は6.2%上昇し3連騰、景気対策法案が新型コロナウイルスの経済への打撃を軽減するとの期待
  • G20首脳、新型コロナ対策で550兆円投入-「何でもやる」覚悟表明
  • ECB、新型コロナ対策で債券購入の制限ほぼ全廃-26日購入開始
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長「資金供給で当局の弾薬が尽きることはない」-NBC
  • きょうは3月期決算企業の配当・優待権利付き最終日

  外国為替市場のドル・円相場は一時1ドル=108円24銭と、朝方の109円60銭台から1円以上値を下げた。クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、季節要因による円転需要や週明けの首都ロックダウン警戒もあって円買いが入りやすいと指摘した。

  しんきんアセットマネジメント投信の加藤純チーフマーケットアナリストは、東京時間のドル売りの背景について、米国の感染者が中国を抜いたことで雇用動向に大きな悪影響が出ることが懸念されたと述べていた。

日経平均とドル円、長期国債先物の値動き(27日)

  TOPIX(東証株価指数)は4%超の上昇となった。27日は年度内受け渡しの最終売買日だったため、取引終盤には期末配当の再投資を意識した買いも入りやすく、高値引けとなった。週間での上昇率は日経平均株価が17.1%、TOPIXは13.7%。2指数ともブルームバーグデータで確認できた1990年以降で最大の上げになった。

  りそな銀行信託財産運用部の黒瀬浩一チーフ・ストラテジストは米景気対策について、新型コロナによる影響は究極的には経済的損失を政策でどの程度補うかで決まるとし、相場の流れは変わったとみる。「米国内総生産(GDP)が2%成長想定からことしマイナス5%成長へ落ち込んだとしても、GDP10%に相当する今回の刺激策はそれを打ち消すだけの十分な額だ」と指摘した。

  国内債券相場は先物や中期債が下落。長期国債先物6月物の終値は27銭安の152円34銭。取引開始直後に152円74銭まで上昇したものの、その後は日本株の大幅高を受けて下げに転じた。加えて、2年物などの現物債の大幅下落を受けて先物にも売りが波及した。長期金利は横ばいの0.005%で開始し、ゼロ%に何度か低下する場面があったものの、午後1時半すぎからは0.005%で推移している。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは中期債の下落について、「ドル・円のベーシスが縮小したことで短いゾーンの日本国債に対する海外勢のニーズが弱くなっている。短期国債3カ月物入札の結果を見ても海外勢の需要が落ちていることは明らかで、中期債にも弱さが波及した」と指摘。長期金利については「プラス利回りでの需要はあるが、ゼロ%に近づくと需要は減っていく」と説明した。

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