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債券上昇、リスク回避後退で現金化に伴う売り沈静化との見方

更新日時

債券相場は上昇。新型コロナウイルス感染問題を巡る主要国の経済対策期待を背景に、リスク回避による株式相場の下落基調にいったん歯止めが掛かっており、現金化に伴う債券売り圧力が弱まったとの指摘が聞かれた。

  • 新発10年債利回りは一時、前日比2ベーシスポイント(bp)低い0.015%と、18日以来1週間ぶりの水準に低下
  • 新発20年債利回りは一時2.5bp低い0.285%と、19日以来の低水準
  • 長期国債先物6月物の終値は9銭安の151円91銭。一時は152円32銭まで上昇していたが、引けにかけて上げ幅を解消

市場関係者の見方

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • リスク資産市場が安定化すると年金のリバランスなどによる国債売りの緊急性がなくなり、現金化の動きは沈静化しつつある
  • 強制的な売却がなくなれば、これまでリスク回避していた投資家がキャッシュを使わざるを得なくなり、来期に向けて債券買いを入れる必要が出てくる
  • この状況では株が上がった方が債券にとってプラス

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • 日本株が上昇すると、現金化の動きは和らぐ
  • 10年債がプラス利回りになると買われやすく、日本銀行による臨時オペなどで需給も改善している
  • ただ、混乱が完全に収まったとは言えず、実体経済からみたフェアバリューが見極められない状況のため、本格的な債券買いにもなりにくい

背景

  • 東京株式相場は大幅続伸。日経平均株価は8%上昇し、1万9000円台を回復して終了
  • ホワイトハウスと上院両党、コロナ対策の景気刺激策で合意-関係者

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.250%-0.105%0.030%0.295%0.415%0.435%
前日比-1.5bp+1.0bp-0.5bp-1.5bp-1.5bp-0.5bp
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