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トヨタとNTT、資本提携をきょうの取締役会で決定も

更新日時
  • トヨタとNTT資本提携、スマートシティで相互に2000億円-報道
  • 両社はきょうの取締役会で資本提携決定なら公表と声明

トヨタ自動車NTTが資本提携すると、NHKが24日に報じた。スマートシティ構想で相互出資するとしている。両社は資本提携について、同日開催する取締役会で開示すべき事実を決定した場合には速やかに公表するとの趣旨の声明を出した。

  NHKは、トヨタとNTTが相互に2000億円規模を出資して株式を持ち合う方向で最終調整を進めており、24日にも発表する見通しだと関係者を引用して報じている。両社は同日午後3時から共同記者会見を開く。

  トヨタは、2017年3月に車とインターネットがつながる「コネクティッドカー」向けの通信技術基盤の研究開発での協業でNTTと合意。さらにトヨタは今年1月、静岡県裾野市にあらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」を建設すると発表し、広くパートナー企業を募っていた。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生シニアアナリストは、両社の事業規模、開発費規模や財務基盤からすると2000億円は相対的に小さいと指摘し、「資金が必要というよりは、共同開発への信頼の契りという意味を重く感じる」と述べた。

  その上で、自動車とIT・通信分野とそれぞれ強みがある両社が連携してコネクティッドやITを活用した次世代移動サービスの領域で競争力向上を目指すのは、「理にかなった話」と吉田氏は述べた。

  両社が相互に2000億円規模の出資を行った場合、足元の時価総額水準を基に計算するとトヨタはNTTの約2%、NTTはトヨタの約1%を保有する計算になる。

  資本提携の報道を受け、トヨタの株価は一時前日比2%高の6295円まで上昇した。NTTの株価は一時前日比0.5%高の2511.5円まで上昇したものの、その後は値を下げて同1%安の2475円で午前中の取引を終えた。

  自動運転などの次世代技術の開発に向け巨額な投資が必要となる中、トヨタはスズキスバルマツダとの相互出資などを通じた関係強化を相次いで発表している。一方、株式の持ち合いを巡っては、コーポレートガバナンス(企業統治)や資本効率の観点から海外の投資家などから厳しい目が向けられている。

  東海東京調査センターの杉浦誠司アナリストは、株式の持ち合いには「冷たい反応が海外投資家を中心に主流だが、それに対するトヨタ経営陣の挑戦状の提示が続く」と指摘。その上で「持ち合いでなければ達成できない成果を見せていく必要」が強まるとの見通しを示した。

  (更新前の記事ではトヨタの出資先企業名をNTTに訂正しています)

(アナリストのコメントと株価を加えて更新します)
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