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債券市場で大規模なレバレッジ解消、ヘッジファンドの追い証が原因か

  • 3営業日で米10年債約16.5兆円相当の先物ポジションが売られた
  • ヘッジファンドのパフォーマンス指数、16日に金融危機以来の大幅安

今週は安全と考えられていた国債相場が急落。リスク資産市場が混乱に見舞われる中、資金の避難先を探す投資家を慌てさせている。債券先物の未決済ポジションが急減しており、追い証発生に伴う動きがその背景にある可能性を示唆している。

  ブルームバーグの試算によると、今月13日から17日までの3営業日に米10年債で1500億ドル(約16兆5200億円)に相当する債券先物のポジションが売られた。今週は新型コロナウイルスの感染拡大が悪化する中で、世界株の指標であるMSCI・ACWI指数が約11%下落。これに相当する国債の指数も3%余り下落し、月初からの上げを帳消しにした。

  「ドイツ債などリスクゼロ資産と、クレジットや株式の同時安は、市場が非現実的な債券供給による衝撃を織り込みつつあるか、それに加えてもっと可能性が高いのは、市場がレバレッジ解消を進めていることだろう」とバンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのストラテジスト、エルヨン・サトコ氏が指摘した。

Bond futures positions hit lowest since 2018 amid possible liquidations

  レバレッジを活用する投資家は、ボラティリティー急騰の際に追い証が発生することが少なくない。そうなると債券先物など流動性のある証券を売却せざるを得なくなることもある。ドイツ、フランス、イタリア、米国、日本の各国債の先物でポジションが軒並み変化しており、大規模なレバレッジの解消が起きたことが示唆される。

  状況証拠になるかもしれないが、株式とコモディティー市場のボラティリティーを考慮すると、ヘッジファンドなどレバレッジ投資家は強烈な圧力にさらされていた。ヘッジファンド業界全般のパフォーマンスを示すHFRXグローバル・ヘッジファンド指数は16日、1日の下げが金融危機以来の大きさを記録。月初来では6%余り下げている。これは、一部のヘッジファンドが追い証に対処できず、流動性資産の放出を迫られた公算が大きいことを示唆している。

Global markets meltdown sees worse hedge fund week since 2008

原題:
Enormous De-Leveraging in Bond Market Smacks of Margin Call Rush(抜粋)

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