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日銀ETF買いとグロース中心が逆作用、日経平均の主役が総崩れ

更新日時
  • TOPIX型ETF組成急ぐ、投資家も流れに乗る-SMBC日興
  • グロース株の多さが日経平均の逆風に、売られ過ぎも-三菱モルガン

日本銀行の上場投資信託(ETF)買い積極化をきっかけとして、東京株式市場では「TOPIX買い・日経平均株価売り」のトレードが一段と強まり、日経平均への寄与度が高い銘柄のパフォーマンス悪化が顕著になっている。

  東証1部全体の値動きを示すTOPIXは19日終値が前日比1%高となった半面、日経平均は1%安。日経平均株価をTOPIXで割ったNT倍率は12.9倍と13倍を割り込み、2018年8月以来の低水準だ。日経平均の構成比が1位のファーストリテイリングの月初来下落率は25%、保有資産の価値低下も懸念される2位のソフトバンクグループは46%、3位の東京エレクトロンは26%で、TOPIXのウエート1位であるトヨタ自動車の10%よりかなり下げがきつい。

トヨタに比べ下げ目立つ

  SMBC日興証券の伊藤桂一チーフクオンツアナリストは、日銀のETF買いがこれまでの約700億円から連日のように1200億円規模で入る状況に変わったことで、「日銀にTOPIX型のETFを組成して渡すブローカーの手元在庫が足りなくなり、あわてて不足銘柄が買い集められている」状況だと指摘。短期的にTOPIX優位を見込む投機筋が急激に増えている中、アクティブ投資家も大きなフローを無視して銘柄選択できないため、「日経平均寄与度の大きい銘柄には売り圧力がかかりやすい」と語った。

日経平均優位が急変の記事はこちらをご覧ください

  日経平均は採用銘柄にグロース株が多いことが逆風になっているとみるのは三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト。「半導体などの株価水準が高い値がさ株はバリュエーションが少し割高でも高成長とあって、投資資金がかなり集中していた」とした上で、新型コロナウイルスの影響で米国のIT業界をけん引するグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの4銘柄で構成される「GAFAや半導体株指数が大幅安となり、一気に逆回転になってる」と述べた。

SoftBank CEO Masayoshi Son Presents Third-Quarter Results

孫正義ソフトバンクグループ社長(2月12日)


  アルファベットなど巨大IT企業で構成される米国のFANG+指数は今月に入って23%下落、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は昨年6月以降の上げを帳消しにした。ソフトBGは19日に17%安と、上場来最大の下落率を記録した。

  藤戸氏は、NT倍率が長らく上昇してきたのはグロース株が買われた影響が大きかったと指摘。今月前半の「14倍超えは異常な状況だった。14倍に戻ることはないだろう」とみる。その半面、「今は日経平均構成銘柄が売られすぎた部分もあるため、IT関連が下げ止まれば13.5倍程度には戻る可能性がある」と話した。

13倍を割り込む
(2段落を終値に更新し、3段落にコメントを以下します)
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