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ECBが89兆円の資産購入プログラム-コロナ対応、CPも対象

更新日時
  • 既存のプログラムの全適格資産と金融機関以外のCPも対象
  • 危機が終わったと判断すれば打ち切るが、少なくとも年内は続ける
Christine Lagarde

Christine Lagarde

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg
Christine Lagarde
Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)は18日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、7500億ユーロ(約89兆円)相当の新たな臨時の資産購入プログラムを導入すると発表した。民間、公的部門の証券を対象に2020年末まで実施する。

  ECBが18日夜に臨時の政策委員会を開催して決定した。「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」は、既存の量的緩和(QE)プログラムの下での全ての適格資産カテゴリーに加え、信用の質が十分と認定される金融機関以外のコマーシャルペーパー(CP)にも対象を拡大する。

  ギリシャ国債も現行ルールの適用を免除して購入対象に含め、主要なリスクパラメーターの調整を通じて担保基準も緩和する。新型コロナ感染拡大に伴う危機のフェーズが去ったと判断すれば、PEPPの純資産購入を打ち切るが、いずれにしても年内は続ける。

  ECBは声明で、必要に応じて資産購入プログラムの規模を拡大し、構成を調整する十分な用意があると説明。自らに課すQE資産保有の上限見直しを検討する方針も明らかにした。

  ECBのラガルド総裁はPEPPの導入発表後にツイートし、マンデート(責務)の範囲内で、ECBのツール(政策手段)を「最大限」活用する決意だと表明。非常時には特別な対応が必要だとした上で、「ユーロへのわれわれのコミットメントに限界はない」と強調した。

  一方、関係者によれば、ユーロ圏当局者は、域内の最も脆弱(ぜいじゃく)な諸国への感染拡大に伴う圧力軽減に向け、救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)の再稼働を検討している。

  ルメール仏経済・財務相は18日、ECBが利用可能なあらゆる手段を速やかに活用し、迅速かつ大規模に介入を行うべきだと主張。それらの手段を総合的に駆使する必要があり、ユーロ圏の救済基金であるESMもそれに含まれると述べていた。

原題:ECB Announces 750 Billion Euro Pandemic Bond-Buying Program (2)

ECB Announces EU750 Bln Bond Program in Virus Response

ECB’s Lagarde Says No Limits To Commitment to Euro

France’s Le Maire Says ECB Should Intervene Quickly, Massively(抜粋)

    (ECB声明の詳細を追加して更新します)
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