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債券は大幅続落、欧米金利上昇や換金売り圧力でー日銀は臨時オペ実施

更新日時

債券相場は大幅続落。長期金利が約1年4カ月ぶりの水準に上昇した。新型コロナウイルス対策による財政支出拡大を警戒して欧米の長期金利が上昇したことに加え、金融市場の不安定化を受けて資産を換金する売り圧力が掛かった。日本銀行は午前と午後に臨時の国債買い入れオペを実施した。

  • 長期国債先物6月物の終値は前日比1円04銭安の150円71銭。一時150円61銭と、中心限月で2018年11月以来の安値。午前の臨時オペ通知後には一時上昇も
  • 新発10年債利回りは一時4.5ベーシスポイント(bp)高い0.095%と、18年11月以来の高水準
  • 新発5年債利回りは一時3.5bp上昇のマイナス0.04%と、17年7月以来の水準

市場関係者の見方

SMBC日興証券の 竹山聡一金利ストラテジスト

  • 決算が近いのもあり換金売りが出ており、市場の流動性が低下している影響が大きい
  • ボラティリティーが高く、米国債の動きを見ていてもポジションを取りづらい。現金が最も良いということになる
  • 株価も下がっており、債券を持ちきれない投資家が多いのかもしれない
  • 超長期のスワップレートが上昇している影響もある。これまで多かった固定金利の受けがアンワインドされている

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 先物は海外勢中心の売りが指摘され、夜間取引で大きく売られる傾向にあり、日中の現物市場がそれを反映して売られる展開
  • 日銀が潤沢に買い入れを実施してもなお、売りが出て金利が上がっている
  • 資産を持っているのが怖くて売りと言うのがグローバルなトレンド、株安・債券安の展開だ
    長期金利の推移

    臨時オペ

    • 日銀は臨時の国債買い入れオペを実施。午前10時10分に総額1兆円、午後1時20分に3000億円
    • 午前は残存期間1年超3年以下で2000億円、3年超5年以下で3000億円、5年超10年以下で4000億円、10年超25年以下で1000億円。午後は残存5ー10年で3000億円
    • 日銀金融市場局の中嶋基晴市場調節課長
      • 最近の債券市場では市場流動性が低下し、やや不安定な動きが見られている
      • こうした市場機能の低下を踏まえ、年度末を控えて市場の安定に万全を期すため、臨時で国債買い入れを行うこととした
    • 日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)

    背景

    新発国債利回り(午後3時時点)

    2年債5年債10年債20年債30年債40年債
    -0.170%-0.050%0.090%0.335%0.450%0.405%
    前日比-0.5bp+2.5bp+4.0bp+3.5bp+4.5bp横ばい
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