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ソフトバンクG株が3年超ぶり安値、時価総額は通信子会社と逆転

更新日時
  • 株価下落率も12年以来の大きさに、S&Pは格付け見通し引き下げ
  • 30億ドルのウィーワーク株購入の合意撤回の可能性も浮上
孫正義社長

孫正義社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
孫正義社長
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

ソフトバンクグループ株が3年超ぶりの安値を付けた。格付け会社のS&Pグローバル・レーティングは17日、同社の長期発行体格付けのアウトルックを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。自社株買い実施の方針がかえって財務面に対する投資家の不安心理を強める格好となった。

  18日の取引で株価は一時前日比12%安の3222円と6営業日続落し、2016年11月以来の安値水準まで下げた。下落率も12年10月12日(17%)以来の大きさとなり、時価総額は一時6.79兆円と通信子会社のソフトバンク(6.98兆円)に逆転された。

  SBI証券の森行真司アナリストは、「ソフトバンクは通信会社で個人主体のストックビジネスだ。収益の変動リスクが少なく、テレワークの通信需要やスマホの個人需要が発生している。一方でソフトバンクグループは投資ビジネスであり、株価変動に影響され、逆転現象が起きている」とみていた。

ソフトバンクグループ株の推移

  S&Pは見直し理由を新型コロナウイルスの影響で世界的に株価が急落する中で大型自社株買いを発表し、「財務の健全性と格付けを重視した財務運営を継続する意志に対し疑問が生じている」と説明。投資資産価値が今後大きく低下した場合、「格付けに見合う財務健全性が維持できなくなる可能性がある」とも指摘した。

  一方、格付け自体は投機的水準の最上位である「BBプラス」のまま据え置き。今後2年間の社債償還に備え十分な手元現預金を維持しているほか、今回の自社株買いが財務に与える悪影響を新規投資の抑制や資産売却などによって吸収できる可能性がある点を挙げた。

  ソフトバンクGは13日、発行済み株式総数の7%に当たる5000億円を上限に自社株買いを行うと発表していた。同社の社債保証コストを示すCDSを見ると、17日時点で16年2月以来の高水準にある。

  また、ソフトバンクGはシェアオフィス事業を手掛けるウィーワークの株主に対し、30億ドル(約3200億円)相当の株式を購入するとした合意を撤回する可能性があると通告した。ブルームバーグが確認したウィーワーク株主に宛てた電子メールによると、ウィーワークが米証券取引委員会(SEC)などから調査を受けていることを理由に挙げた。

SoftBank Falls Most in Three Years, Erasing Gains Since Elliott

ソフトバンクグループの孫社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

(アナリスト見解を追記します)
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