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Photographer: Toru Hanai/Bloomberg
cojp

2月貿易収支は4カ月ぶり黒字、新型コロナで中国からの輸入急減

更新日時
  • 貿易収支は1兆1098億円の黒字、市場予想を上回る
  • 輸出は1.0%減、輸入は14%減-中国からの輸入は47.1%減

輸出から輸入を差し引いた日本の2月の貿易収支は1兆1098億円の黒字と、4カ月ぶりの黒字だった。黒字額は市場予想を上回った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いサプライチェーンが寸断し、原油相場が下落する中、輸入が前年同月比14%減少。特に中国からの輸入が47.1%減と大きく落ち込んだ。財務省が18日発表した。

  輸出は15カ月連続、輸入は10カ月連続で減少。輸出が15カ月連続で前年同月を下回るのは、1985年9月から87年7月にかけて23カ月連続で前年割れとなって以来の長さ。輸入の10カ月連続減少は2015年1月からの24カ月連続減に次ぐ長さ。

キーポイント

  • 2月の貿易収支は1兆1098億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は9295億円の黒字)-前月は1兆3132億円の赤字
    • 輸出は前年同月比1.0%減(予想は4.2%減)の6兆3216億円と15カ月連続減少-前月2.6%減
      • 輸出数量指数は2.4%減
    • 輸入は14%減(予想と同じ)の5兆2117億円と10カ月連続減少-前月3.6%減
  • 中国向けの輸出は0.4%減と2カ月連続マイナス、輸入は47.1%減と7カ月連続マイナス

   

輸出は15カ月連続で前年割れ

エコノミストの見方

農林中金総合研究所の南武志主席研究員:

  • 輸入が大きなマイナスとなっている。新型コロナによる大規模なサプライチェーンの寸断が起こっていることが確認できる
  • 輸入の数字をみると、3月の日本の生産がかなり悪化することはほぼ間違いない
  • 輸出が予想より悪くなかったのは、可能な限り在庫の部品などを使って生産したことの反映ではないか。昨年2月は春節で輸出が減少した。それで今回の輸出の減少が数字上は低く抑えられている可能性もある
  • 日本は既に景気後退に入っているとみている。1-3期国内総生産(GDP)も大きなマイナスが予想される

詳細(財務省の説明)

  • 中国の生産活動停滞の影響は輸出よりも輸入の方に出るのではないかと推測している
  • 春節前は対中輸出が減少する傾向。1月に減った分、2月は増える可能性はあったが、それでも2月がマイナスであったのは、新型コロナの影響があり得た
  • 輸入の主な減少品目は、オーストラリアなどからの液化天然ガス、中国などからの衣類・同付属品、中国からの携帯など通信機
  • 輸出の主な増加品目は、中国向けICなど半導体等電子部品、非鉄金属、減少品目は米国向け3000cc超えの自動車、金属加工機械、鉱物性燃料など
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(詳細を追加し、エコノミストコメントを差し替えて更新しました)
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