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ゴールドマンも世界的リセッション予想、モルガンSに続き

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世界がリセッション(景気後退)に陥ることは今や「基本シナリオ」だと、モルガン・スタンレーのエコノミストらが宣言した。ただ金融危機の時ほど深刻なものにはならない見通しだという。ゴールドマン・サックス・グループも新型コロナウイルスが世界的なリセッションへの引き金を引いたとの見方に加わった。

Global Easing in 2020

Central banks across the world have cut interest rates this year

Source: Bloomberg

Note: Map shows rate decisions since the start of the year

  チェタン・アーヤ氏らモルガン・スタンレーのエコノミストは16日のリポートで、今年の世界経済成長率を0.9%と予想。2001年の景気後退期よりも低く、リセッションを宣言するのに十分な弱さだ。ヤン・ハッチウス氏らゴールドマンのエコノミストは世界の成長率1.25%を予想した。

  国際通貨基金(IMF)によれば09年はマイナス0.8%成長で、モルガン・スタンレーとゴールドマンの予想はそれよりは悪くないが、01年と1990年代初頭を下回る。両社とも今年後半の回復を予想しているものの、現在の予想以上の落ち込みとなるリスクも指摘している。  

  「政策対応が景気を下支えするだろうが、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の影響と金融環境のタイト化の両方からの打撃は、世界経済に重大な衝撃を与えるだろう」とモルガン・スタンレーは分析した。

  同社によると、1-3月(第1四半期)の経済への影響が最も大きいのは中国で、他の国・地域は4-6月(第2四半期)に痛みを実感する見通し。第1四半期に中国経済が5%縮小すると予想。先進国・地域ではユーロ圏が最悪で、年間で5%のマイナス成長になると見込んでいる。

  米金融当局が政策金利を事実上ゼロに引き下げたことを勘案し、モルガン・スタンレーは世界の平均金利を0.48%と計算している。 既に金融危機時の最低水準を下回っているが、さらに低下する可能性が高いという。7-9月(第3四半期)までには25の中央銀行で、政策金利が1月時点の水準から引き下げられていると予想している。


  経済に対するウイルスの影響が想定よりも長引き、金融市場、特に信用市場が凍結状態になった場合、見通しはさらに悪化し得るとモルガン・スタンレーはリポートで指摘。ウイルスによる経済活動の乱れが第3四半期に入っても続く場合は、さらに深刻な景気後退に陥るとの見方も示した。

原題:Morgan Stanley, Goldman Declare Global Recession Under Way (1)(抜粋)、Morgan Stanley Economists Say Global Recession Now ‘Base Case’(抜粋)

(第1、第2段落に加筆し第3段落を追加し更新します)
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