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過去最長の米景気拡大に終了の認定も-全米経済研究所でデータ精査中

  • 新型コロナに伴うリセッション懸念、トランプ大統領にも重要な意味
  • 短期でも急激な落ち込みならリセッション認定も-大統領選配慮せず

新型コロナウイルスの感染拡大の影響が広がるにつれ、米経済のリセッション(景気後退)入りの可能性が懸念されている。

  超党派の民間団体、全米経済研究所(NBER)で景気循環の日付認定に当たる委員会はデータを精査しており、11月の米大統領選の前に、過去最長の景気拡大の終了を認定する可能性もある。

  同委の委員長を務めるスタンフォード大学のロバート・ホール教授は、短期であっても経済活動の大幅な落ち込みはリセッションと認定される可能性があると指摘する。

  1980年のリセッションはちょうど6カ月間と「短期ながらも急激」で、そうした決断が求められ、「われわれは認定を下した」と説明した。

  トランプ大統領は16日、米経済がリセッションに向かっている「可能性がある」と語り、以前よりも悲観的なトーンを打ち出した。ただ、景気下降があっても、「急回復」がそれに続くだろうと付け加えた。

  15日の緊急利下げ後に電話で記者会見したパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はもっと慎重だ。4-6月(第2四半期)の成長は弱いだろうとした上で、いつ回復するのか予想は難しいとの認識を同議長は示した。

Chances of U.S. recession in next year jump to highest since 2009

  この問題は、半世紀ぶりの低水準にある失業率など、力強い経済を実績に掲げて再選を目指すトランプ大統領にとって、政治的に重要な意味を持つことになりそうだ。

  ホール教授は同委メンバーについて、「認定に際して政治は無視する」と述べ、選挙戦に影響を与えることのないよう配慮して認定を先送りすることはないと強調した。

  エコノミストの一部は2四半期連続の国内総生産(GDP)の落ち込みをリセッションと定義するが、NBERはこうした定義に頼る代わりに、広範な活動のさまざまな指標を見て、大幅な下降があったかどうかを判断する。

原題:Recession Panel Could Make Its Official U.S. Call Within Months(抜粋)

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