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武田薬、新型コロナ治療薬の迅速承認に自信-既存の生産設備活用で

武田薬品工業は17日、新型コロナウイルス感染症の治療用に開発を進めている血漿(けっしょう)由来製剤について、一番早く当局からの承認を得られる可能性があるとブルームバーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。

  血漿分画製剤事業のトップ、ジュリー・キム氏は、通常感染症の治療薬を開発・生産する上では米食品医薬品局(FDA)などから承認を得ることが大きな課題となるが、同社には既に安全性の証明された既存の血漿製剤用の生産設備があるため、「通常とは異なるプロセス」で当局との話し合いが進められていると話した。順調にいけば、他社に先んじて最短9カ月で承認を得られる可能性があるという。

  キム氏は、新型コロナに感染して回復した人から集めた血漿から抗体を抽出するため、理論的には治療に有効であると説明。現在どの程度の濃度の治療薬が有効かを証明する点が焦点になっていると明かした。複数の国と血漿の供給源について協議を進めているという。

  新型コロナ感染症の治療薬では、米ギリアド・サイエンシズのエボラ出血熱の治験薬「レムデシビル」、米アッヴィの抗エイズウイルス(HIV)薬「カレトラ」、富士フイルムホールディングスの新型インフルエンザ治療薬「アビガン」など既存の製品を患者に投与して有効性を確認する取り組みが進められている。

  中国国営の中国生物技術も、2月8日から新型コロナ感染症から回復した患者から採取した血漿を使った治療法の開発を進めており、同社によるとこの治療を受けた患者は24時間以内に症状が改善したことを明らかにしている。

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