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「現金は王様」-ブラックロックの好成績ファンドが不況リスク警戒

  • トリゴパス氏は新型コロナ感染問題の悪化前に高利回り債の保有縮小
  • トリゴパス氏のファンドは今年、同種のファンドの97%を上回る成績

2019年に高リスク債を積み上げたファンドが今年の市場混乱で最悪の事態をかわそうと、「現金が王様」という従来とは全く異なるマントラを掲げている。

  ブラックロック・ストラテジック・ファンド-エマージングマーケッツ・フレキシ・ダイナミック・ボンド・ファンド(運用資産16億ドル=約1700億円)の運用に携わるセルヒオ・トリゴパス氏は中国での新型コロナウイルス感染拡大を受け、ポートフォリオの現金比率を2月前半までに20%に拡大した一方、高利回り債の比率を縮小したことを明らかにした。

  ロンドン在勤のトリゴパス氏はまた、一部中南米諸国通貨のショート(売り持ち)に加え、日本円やスイスフランなど資金の避難所とされる通貨の持ち高拡大に着手したことも明らかにした。同氏は新型コロナの打撃がほぼ全ての国に及んでいるとして、目先の世界的リセッション(景気後退)の確率は「高い」との認識を示した。

  同氏は13日のインタビューで「現金は王様だ」と述べ、「2020年前半は平穏な環境に見えていたし、これは高利回り新興国クレジット商品に極めてポジティブな状況だったが、新型コロナが形勢を一変させた」と指摘した。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、トリゴパス氏の債券ファンドのリターンは今年プラス0.8%と、同種のファンドの97%を上回る成績。

原題:Top BlackRock Fund Says ‘Cash Is King’ on High Recession Risk(抜粋)

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