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トランプ時代の株式相場、ブッシュ2期目以来で最悪-再選に黄信号

2016年の米大統領選挙でトランプ氏が勝利して以来の米株式相場の上昇率は、過去3週間の歴史的急落によって24%に縮小した。過去50年の米大統領の中では平均以下となった。

  S&P500種株価指数のトータルリターンに基づくと、トランプ氏の成績は2期目のジョージ・W・ブッシュ政権以来の低パフォーマンスとなっている。スタグフレーションと外交政策の危機があったカーター政権下でさえ、トータルリターンはトランプ氏の2倍以上だった。

U.S. stock returns during Trump presidency are rapidly retreating

  このところは低インフレのため、実質ベースではトランプ氏時代がカーター政権時より好リターンとなる。それでも、2期目のオバマ政権の63%は大幅に下回っている。2月19日に最高値を更新した時点ではトランプ氏が若干優位に立っていた。

  11月3日の選挙日までに株価が回復する可能性はなおある。少なくとも12日の急落前には多くのストラテジストが、新型コロナウイルス感染のピークが過ぎれば相場は回復するとみていた。しかし、株価上昇を政権の主要な成果と主張してきたトランプ氏にとっては厳しい状況になった。

大統領トータルリターン
ドナルド・トランプ24%
オバマ2期目63%
オバマ1期目55%
ジョージ・W・ブッシュ2期目-3.9%
ジョージ・W・ブッシュ1期目-12%
クリントン2期目113%
クリントン1期目89%
ジョージ・HW・ブッシュ74%
レーガン2期目87%
レーガン1期目59%
カーター56%
ニクソン2期目6.3%
ニクソン1期目26%
平均48%
注:ジョージ・W・ブッシュの1期目を除き、大統領選挙日から次の選挙日までの騰落率。

  確かに、他の大統領は新型コロナ感染ほどの世界的な公衆衛生上の危機に直面したわけではない。ただS&P500種が急落して弱気相場入りする前日のトランプ大統領演説は、政権の新型コロナ対応への信頼を勝ち取ることができなかった。トランプ氏は包括的な財政パッケージを打ち出さなかった。

  新型コロナの「影響を打ち消す刺激策を欠いたまま社会的距離を置く期間が長引けば、その分だけトランプ氏再選のチャンスは小さくなる」と、デニス・デブシェール氏らエバコアISIのストラテジストは12日のリポートで指摘した。

原題:
Trump’s Stock Market Is Now Worst Since Double-Recession Bush(抜粋)

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