, コンテンツにスキップする
SUBSCRIBER ONLY

米国株の弱気相場で「最後のとどめ」か、景気後退入り確率80%示唆

  • 弱気相場入り後に米経済が1年以内に縮小しなかったのは2回だけ
  • S&P500は12日に9.5%安-過去最長の強気相場に終止符打たれる

経済の先行きへの手掛かりを得ようと何年も前までさかのぼって株価動向を調べても、何も分からないものだ。しかし、米国株の指標が弱気相場に入った場合の話は別だ。

  S&P500種株価指数が弱気相場の目安となる直近高値からの下落率20%以上を記録したケースは過去93年間に13回あるが、それから1年以内に米経済が縮小しなかったのは1987年と1966年の2回だけだ。また、この期間に見られた14回のリセッション(景気後退)局面で、弱気相場を伴わなかったのは3回にとどまる。

  S&P500は12日、9.5%安と1987年のブラックマンデー(暗黒の月曜日)以来の大幅下落となり、過去最長の強気相場に終止符が打たれた。スポーツイベント自粛や移動制限が世界で広がる中で、新型コロナウイルスへの政策対応が経済への打撃を補いきれないとの不安が市場で強まっている。

  株式市場は経済と同じではないとよく言われるが、今回のような場合は当てはまらない。市場をこれだけ激しく打ちのめす力の強さと株価値下がりが消費者心理に与える影響が理由だ。それに市場が警鐘を鳴らすのは、経済成長がマイナスになるかなり前の場合が多い。

A bear market in stocks usually portends economic recession

  JPモルガン・チェースのジョン・ノーマンド氏によると、あらゆる金融資産の市場はリセッションが起きる確率を80%織り込んでいる。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は2008年以来の高水準に上昇。激しい相場変動や市場の取引停止がまれな事態でなくなる状況にあって、投資家は先行きを疑問視している。

  ロイトホルト・グループのダグ・ラムジー最高投資責任者は株価下落について、厳しい成長見通しを反映しているだけでなく、国内の景況感と支出にも影を落とす恐れがあるとみている。同社は先週、株式投資を縮小した。

  ラムジー氏は顧客向けリポートで、「脆弱(ぜいじゃく)な消費者信頼感と企業景況感は8-10%という緩やかな相場下落でも痛手を受けかねず、最終的にリセッションにつながるとわれわれは何カ月も前から警告してきた。この相場低迷は、過去最長の景気拡大に最後のとどめを刺す可能性が高い」と指摘した。

S&P 500 P/E multiple has growth scare-like contraction
A 20% stock drawdown almost always forecasts a recession

原題:
Bear Market Signals Over 80% Chance of Recession Hitting U.S.(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE