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「世紀の空売り」のバーリ氏、パッシブ投資バブルの破裂を警告

  • 「かなり」弱気のポジション積み上げ、うまく行っている―バーリ氏
  • 中央銀行が景気刺激策講じても、パンデミックには歯が立たない

ヘッジファンド投資家のマイケル・バーリ氏は、「かなり」ショートにしたポジションを積み上げたとし、新型コロナウイルスの世界的流行でリスク資産が急落する中でそれがうまく機能していると述べた。パンデミックが世界経済に打撃を与え、パッシブ投資から資金が一斉に流出するとの見通しも示した。

  2008年の金融危機より前に住宅ローン証券を空売りし、マイケル・ルイス氏の著書「世紀の空売り」で取り上げられ有名になったバーリ氏は、今見られる市場の波乱はパッシブ投資の「バブル」を破裂させる可能性があると重ねて指摘した。同氏は昨年8月からこれを警告してきた。11年にわたって大型株の強気相場を支えてきた中央銀行が景気刺激策を講じても、パンデミックに対してはあまり効果がないと同氏は指摘した。

  同氏は電子メールでのインタビューで、「かなり弱気なポジションを積み上げており、今のところうまくいっている」と述べた。取引内容やポジションの詳細には触れなかった。「パンデミックは間違いなく、パッシブ投資バブル巻き戻しの引き金になり得る。COVID19についてのヒステリーは現実よりも悪いように私には見受けられるが、一斉売りが起こった後では、それを引き起こしたものが正しかったかどうかは問題ではない」と語った。

"The Big Short" New York Premiere - Outside Arrivals

マイケル・バーリ氏

  新型コロナが世界的な株と社債の売りを引き起こした後、一部のパッシブ投資商品からは資金が流出している。

  各国政府や中銀は感染拡大の影響を緩和する景気対策を打ち出しているが、MSCIオールカントリー・ワールド指数は12日、2月に付けた高値からの下落率が20%を超えた。

Global equities approach a bear market amid coronavirus damage fears

  バーリ氏はさらに、新型コロナが「どれくらい続くか誰にも分からない。従って売りには正当な理由がある」とした上で、「株価が上昇していること、そして中銀がいつでも売りにブレーキをかけられることを理由に株を買っていたならば、その前提条件はもはや無効だ」と指摘した。

  一方で同氏は、現在の混乱で不当に打撃を受けた小型株の特定に力を入れており、新型コロナのショックはいずれは薄れ、今月の原油価格急落に助けられた企業や消費者もいるはずだと述べた。「将来的には」ショートポジションを解消し、株式に資金を戻すつもりだという。

  ただ、今のところは痛みが最大限に達したという兆候はほとんど見られないとも指摘。「激しい売りだが、まだ十分な時間がたっていないために押し目買いを狙う心理は完全に消えてはいないようだ。しかし、市場の恐怖心はウイルスへの恐怖心と並行しており、2つのセットは市場センチメントに毒性の作用がある」と語った。

原題:
Michael Burry Has a Big Bearish Bet, Warns of Selling Stampede(抜粋)

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