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ドル・円は大幅続落、米の新型コロナ対策に失望-103円後半

更新日時

東京外国為替市場ではドル・円相場が大幅に下落。新型コロナウイルスを巡るトランプ米大統領の演説内容に失望が広がったほか、米国による欧州からの渡航停止で世界経済悪化への懸念が深まり、ドル売り・円買いが優勢となった。円は主要通貨に対して全面高。

  • ドル・円は午後3時35分現在、前日比0.8%安の1ドル=103円71銭。朝方に付けた104円81銭から一時1.4%安の103円09銭まで急落
    • 安倍晋三首相と黒田東彦日銀総裁の会談を受け、午後に下げ幅を縮める場面も
  • ユーロ・ドルは0.2%高の1ユーロ=1.1294ドル。対円では0.5%安の1ユーロ=117円15銭
  • 豪ドル・ドルは0.6%安の1豪ドル=0.6444ドル。対円では1.4%安の1豪ドル=66円84銭

ドル・円はリスク回避で急落

市場関係者の見方

      あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長

      • 新型コロナウイルス対策に関するトランプ大統領の会見で具体的な財政出動への言及がなかったので期待外れと受け止められ、株安とドル安・円高が加速した
      • 日銀の黒田総裁が資産買い入れ増に前向きな姿勢を示したので若干戻したが、やはり米国の対策が足りないとの見方から流れは変わっておらず、当面は円高警戒が必要だ
      • 英中銀の緊急利下げを受けて次は今夜の欧州中央銀行(ECB)との思惑も。仮に利下げしてもドル・円への影響は限定的だろうが、日銀も何らかの対応を迫られるとの観測が高まるため、一定の注意は必要だ

      三菱UFJ銀行の平井邦行上席調査役(ニューヨーク在勤)

      • 新型コロナウイルスの米欧での感染拡大に対する恐怖感が広がっており、リスク回避で株価が下げやすい中でドル・円も軟調。各国の金融緩和や経済対策より感染拡大がいつピークアウトするかが焦点
      • 中国や日本は山を越えたようだが米欧は拡大中という違いから、ドルと欧州通貨に下落圧力。豪ドルなど原油系、コモディティ系の通貨も厳しい
      • ただ、ECBの定例会合を控えた様子見もあり、下落のスピードも下げ幅も大きくはならないか。市場参加者はいるがポジションを大きく傾ける向きが少なく、ボラタイルな相場展開が続く

      背景

      • トランプ米大統領、欧州から米国への渡航を30日間大幅に制限
      • WHOが新型コロナ「パンデミック」宣言-トランプ氏国民向け演説へ
      • 新型コロナ、致死率は季節性インフルエンザの10倍-NIAID所長
      • イタリア、食料品と薬局除く全店舗に閉店指示-レストランやバーも
      • 英中銀が緊急利下げ、経済救うため必要な追加措置取るとカーニー総裁
        • スナク英財務相、新型コロナ対応で4兆円規模の経済対策を発表
      • 【米国株・国債・商品】ダウ弱気相場入り、原油大幅安ー「パンデミック」重し
      • 日経平均株価は一時5%余り下落。米株価指数先物も大幅安
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