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ダウ強気相場、パニック中に警告なく終了-始まりと同じような幕切れ

  • 今回の強気相場が他と異なっているのは米連邦準備制度の存在
  • 景気後退招く恐れのある新型コロナに連邦準備制度には解決策はない
A trader works on the floor of the New York Stock Exchange during the opening bell on March 10, 2020 in New York. 

A trader works on the floor of the New York Stock Exchange during the opening bell on March 10, 2020 in New York. 

Photographer: TIMOTHY A. CLARY/AFP
A trader works on the floor of the New York Stock Exchange during the opening bell on March 10, 2020 in New York. 
Photographer: TIMOTHY A. CLARY/AFP

世界経済が金融危機に動揺していた11年前、米株式相場は小幅な値上がりが続き、ダウ工業株30種平均は4営業日で約10%上昇した。

  その時は誰も知らなかったが、それが最終的には史上最長の強気相場となった。

  誰も始まると予想していなかったダウ平均の強気相場は、パニックのさなかにほぼ警告なしに終わるという、開始と同じような幕切れとなった。11日にダウ平均は先月12日に付けた過去最高値から20%下落して弱気相場入りしたが、市場に戻り始めたばかりの投資家は、これまでいかなる阻止の取り組みも奏功していない新型コロナウイルスの世界的な感染拡大から打撃を受けている。

The Dow Jones Industrial Average closed 20% below its all-time high

  今回の強気相場が他と異なっているのは、言うまでもなく米連邦準備制度の存在だ。現代の歴史において、米国の中央銀行である連邦準備制度と金融政策の前例のない実験とこれほど密接な関係があった相場上昇局面はない。

  連邦準備制度は信用危機や低成長、それにあらゆる種類の市場混乱から投資家を守ってきたが、世界的なリセッション(景気後退)を引き起こす恐れがある新型ウイルスに対しては解決策がない。

  アカデミー・セキュリティーズのマクロ戦略責任者ピーター・チア氏は、「今回の強気相場中に変化したことは、連邦準備制度が何でも解決できるとわれわれが想定していることだ。これが世界的な需要の問題になれば、連邦準備制度は従来型の政策によって同じように支援することはできないだろう」と指摘した。

原題:
Bull Market Ends Like It Began: In Chaos, Without Any Warning(抜粋)

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