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ラガルドECB総裁、2008年の危機再来リスク警告-緊急行動呼び掛け

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、新型コロナウイルス感染拡大に対して首脳らが緊急に行動しなければ、欧州は金融危機時と同様の重大な経済的ショックに直面するリスクがあると警告した。ECBが今週にも行動することを示唆した。

  ラガルド総裁は10日遅くに欧州連合(EU)加盟国首脳らとの電話会議で、協調した行動がとられなければ欧州は「2008年の金融危機を彷彿(ほうふつ)とさせるような展開を目にすることになるだろう」と語った。発言内容を知る関係者が明らかにした。正しい対応をすれば、ショックは一時的なものとなる公算が大きいとも述べたという。

  ECB当局者は今週の政策委員会で全ての政策手段を検討するつもりだとした上で、特に「非常に低コストの」資金供給と流動性の確保、与信が枯渇しないようにする措置を挙げた。電話会議は非公開だとして関係者は匿名を条件に語った。

Weaker Growth

The euro-area economy is expected to expand just 0.8% this year

Source: Organization for Economic Cooperation and Development

  関係者によるとラガルド氏は、影響を受ける分野への融資を銀行に継続させるなどの対策で各国政府が協力した場合にのみ、ECBの措置は効果を発揮するだろうと付け加えた。

  発言は金融政策による景気刺激策で速やかに行動することを総裁が政策委員会に働きかける意向を示唆する。多くのエコノミストは12日の利下げ発表を予想しているほか、量的緩和(QE)拡大や銀行への低コスト資金供給措置の調整が想定されている。

  イタリアは新型コロナの急速な拡大で甚大な打撃を被っている。ラガルド総裁は、被害が他国にも広がる可能性が大きいと指摘し、一部地域のこれまでの対応を称賛する一方で、一段の行動を求めた。いま行動しなければ、各国の「経済の一部が崩壊する」リスクが増すと首脳らに訴えたという。

原題:
ECB’s Lagarde Warns of 2008-Style Crisis Without Urgent Action(抜粋)

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