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新型コロナに対する米国の戦いは「新たな段階」-感染拡大阻止に失敗

  • 状況が一変、オフィスでも感染者-大学は休講やオンライン授業実施
  • サンダース氏とバイデン氏はオハイオ州での選挙絡みの集会中止

米国は新型コロナウイルス感染拡大阻止の取り組みが奏功せず、ダメージ抑制に集中する新たな段階に入った。

  過去数週間は確認された感染症例が少数で不安は軽微にとどまっていたが、今週に入って状況が一変。複数のオフィスや介護施設で感染者が確認され、地元当局は一部の集会を規制した。大学は休講やオンライン授業への振り替えといった措置を講じている。

  イタリアでは感染急拡大で医療機関の対応が追いつかず、全国的に人の移動が制限される事態に至っている。新型コロナが中国の都市封鎖だけでなく、西側諸国の主要都市さえ圧倒する力を持ち得るとの不吉な裏付けを強める状況だ。

  米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長は10日、米国が新型コロナ追跡で貴重な時間を失ったと指摘。感染を止めるというより、感染拡大に対応するしかできない地域もあり、新型コロナウイルス感染症(COVID19)患者の急増で医療機関の受け入れ態勢は不十分との認識を示した。ウイルスを抑え重症化しやすい人々を守る措置は混乱を招き経済的苦痛を伴うという事実に米国は向き合い始めている。

  トランプ大統領は10日、米国は新型コロナ検査で素晴らしい仕事をしてきたとあらためて述べたが、実際には、診断キットの投入が何週間も遅れ、各地の保健所は患者の幅広い監視がほとんどできなかった。このため、感染症例数は実態よりもかなり少ない可能性がある。

  マサチューセッツ州は同日、製薬会社の会合に関係した51件の新たな感染症例を報告。ニューヨーク州では31人増えた。ワシントン州では感染が複数の介護施設に拡大し、新たに105人の感染が報告された。

  オハイオ州のデワイン知事は10日、「今こそ行動を起こす時だ」として、室内でのスポーツイベントの無観客開催と、介護施設での訪問者に対するスクリーニングを要請した。大統領選の民主党候補指名を目指すバーニー・サンダース上院議員とバイデン前副大統領は同州での集会を中止した。

原題:
U.S. Fight Against Virus Enters New Phase as Containment Falters(抜粋)

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