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新型コロナ、高血圧の患者で死亡リスク高め-中国人専門医が指摘

  • 1月に武漢で死亡した170人のうち半数近くが高血圧
  • 新型コロナでの「特効薬ない」、集中治療でのチームワーク重要

高血圧の新型コロナウイルス患者は死亡するリスクが高めのようだと、1月半ばから重症患者の治療にあたってきた中国人専門医の第一人者が指摘した。

  その理由を説明する研究論文の発表はないが、新型コロナが最初に確認された湖北省武漢で働く中国人医師らは、基礎疾患のある患者は重症化や死亡につながりやすい傾向があることを認識している。1月に武漢で死亡した感染者170人のうち半数近くが高血圧を患っていた。

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武漢第五医院から新型コロナ治療の新病院である雷神山医院に搬送される患者(3月3日、武漢)

出典:Getty Images経由のSTR / AFP

  武漢から電話でブルームバーグの取材に応じた北京協和医院重症医学科主任の杜斌医師は「それはかなり高い比率だ」と語った。「他の医師の話や自分で確認できたデータから判断すると、あらゆる基礎疾患の中で高血圧は重要な危険因子だ」とし、「まだ公表された研究はないが、高血圧は患者の症状悪化の重要な要因で、予後の悪さにつながる」と指摘した。

  2カ月前に武漢に派遣されたトップレベルの医師チームの1人である杜医師は、「高齢者と高血圧の患者から目を離さない。こうした患者に最も重点を置く」と話した。新型コロナでは患者の6%が重症化し、急速に症状が悪化する恐れもある。

  さらに杜医師は「感染症ではウイルスを死滅させ臨床転帰を変え得る医薬品があるよう期待されるが、特効薬はない」とし、むしろ集中治療での専門家や看護師のチームワークが患者の生命を維持する上でより重要性が高い可能性があると語った。

  新型コロナから回復して退院した患者がその後受けた検査で再び陽性となり、死亡することもあると伝えられ、何らかの再発の恐れに懸念が生じている。しかし杜医師は退院して数日以内に再び感染することは「理論的に」つじつまが合わないと指摘。「再び陽性反応が出た患者で注目する必要があるのは陰性という結果の信頼性を巡る懸念だ」と説明した。

  同じ患者の異なる部位から採取された検体はウイルスが存在する部位次第で別の検査結果になる可能性があると分析。異なるメーカーが手掛けた検査キットに一貫性がなく、結果に影響を及ぼすことも考えられるとした。

原題:
Top Virus Doctor Says High Blood Pressure Is Major Death Risk(抜粋)

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