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円急騰、日本の個人投資家に不意打ち-原油急落が引き金

  • 円は南ア・ランドとメキシコ・ペソに対して最高値
  • 個人投資家は両通貨の買い越しを先週増やしたばかりだった

9日の円急騰で利回りを求める日本の個人投資家は再び不意を突かれた。

  円は9日午前のアジア取引で南アフリカ共和国ランドとメキシコ・ペソに対して最高値を付けた。東京金融取引所の最新データによると、個人投資家は両通貨の買い越しを先週増やし、少なくとも昨年12月以来の高水準となっていた。

Yet Again

Japan retail accounts accumulated net rand and Mexican peso longs

Sources: Tokyo Financial Exchange, Bloomberg

  新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で不安感が高まっている状況に、主要産油国が事実上の価格戦争に突入したとの懸念が加わり、安全資産として円買いを誘った。

  日本の個人投資家は円を売って相対的に高金利の新興国通貨を買う傾向にある。このような取引は円高進行を緩やかにするものの、こうした比較的高リスク通貨が急落した場合、信用取引の手じまいを余儀なくされ、円高に拍車をかけてきた。

  東海東京調査センターの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジストは、原油安が契機となってメキシコ・ペソなど高金利の新興国通貨でロスカットの売りが出ていると指摘。円高を加速させたとの見方を示した。

  メキシコ・ペソは対円で一時11.1%安の4.6544円。南ア・ランドは10.6%安の6.0211円を付けた。

原題:
Surging Yen Leaves Japanese Retail Investors Dumbfounded(抜粋)

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