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アジアのスーパーリッチ、在宅時間増え取引拡大-新型コロナ混乱の中

  • JPモルガンのアジア富裕層向けブローカレッジ、2月の取引急増
  • 移動制限でプライベートバンクの新規顧客獲得は厳しさ増す

アジアのスーパーリッチに突然、多くの時間ができた。

  新型コロナウイルスの感染拡大でその多くが在宅勤務を余儀なくされ、旅行やゴルフの中止に追い込まれた。こうした混乱の中で株取引に充てる時間が増え、シティグループなどアジアで事業を展開する銀行の収入が押し上げられている。

  シティのプライベートバンキング部門南アジア担当責任者ジルキ・ラウヒオ氏は「顧客は落ち着いていられない。移動が減り、市場を見たり自分のポートフォリオを見直す時間が増えている」と語る。

  新型コロナを材料にあらゆる資産クラスで市場が混乱する中、UBSグループやJPモルガン・チェースも今年に入って取引が急増している。アジアの銀行事業が合併・買収(M&A)や新規株式公開(IPO)などの分野で凍結、インベストメントバンカーも全世界で待機を迫られている状況だが、取引増加は新型コロナに伴うこうした打撃の緩和に寄与している。

  JPモルガンのアジア富裕層向け資産運用部門のブローカレッジ取引は2月に前年同月比で30%余り増加した、と同部門のカム・シン・クァン地域最高経営責任者(CEO)がインタビューで語った。富裕顧客の取引拡大が背景にあるという。「このトレンドは新型ウイルスの感染拡大がいつまで続くかに左右される」と述べた。

Trading in Asia stocks spiked during market turbulence

  新型コロナは短期的には取引拡大につながったが、移動制限により、特に中国でプライベートバンクの新規顧客獲得が厳しさを増している。インターネット上で新規顧客と契約する金融機関もあるが、大方の新規口座開設は顧客と直接会って行う必要があるからだ。

原題:
Stuck-at-Home Millionaires Boost Trading at Private Banks (1)(抜粋)

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