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新型コロナ、暖かい気候で収束しない公算-トランプ氏と矛盾する見方

  • ハーバード大学公衆衛生大学院のリプシッチ教授が資料で指摘
  • 長い間存在してきた季節性ウイルスと新しいウイルスとは異なる
West Coast Shows The Damage Outbreak May Do To U.S. Businesses
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

トランプ米大統領は先月、新型コロナウイルス感染拡大は暖かい気候によって数カ月以内に収束するだろうと米国民に語ったが、疫学の専門家らはそれが真実かどうかを示す十分な情報はないと指摘している。

  トランプ大統領は2月のテレビ演説で新型ウイルスについて、「暖かくなる4月には消えてなくなるとの見方が多いとご存じだろう」と述べていた。

  ハーバード大学公衆衛生大学院のマーク・リプシッチ教授(疫学)は北米や欧州など温暖な地域では高い湿度がインフルエンザの流行ペースを抑えることが分かっているが、新型ウイルスでも同じ状況になるのか知るすべはないと資料で指摘した。

  「2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)での経験がこうした見方を裏付けると指摘する向きもある」が、気候だけが同年の流行に歯止めをかけたというのは根拠に乏しい通念だとした上で、「中国本土の都市や香港、ベトナム、カナダなどでかなり集中的な公衆衛生上の対策が講じられたことで終息した」と分析した。

  さらに、通常の風邪が夏の始まりに反応するのと同じような経過を新型ウイルスもたどるとの見方も根拠を欠く通念だと指摘。その理由として「人々の間に長い間存在してきた季節性ウイルスと新しく入ってきたウイルスとは動きが異なる」と言及した。

原題:Trump Assurances Aside, Warmer Weather May Not Slow Coronavirus(抜粋)

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