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【日本株週間展望】波乱、感染影響見極めと米予備選-ECB理事会も

  • 2月景気ウォッチャー先行き判断指数に注目、感染の経済的影響吟味
  • 日経平均は2万円割れも、米予備選はウォーレン氏の動向次第
A visitor wearing a face mask, amid concerns over the spread of the COVID-19 novel coronavirus, visits the Japan Olympic Museum in Tokyo on Feb. 26.
A visitor wearing a face mask, amid concerns over the spread of the COVID-19 novel coronavirus, visits the Japan Olympic Museum in Tokyo on Feb. 26. Photographer: Philip Fong/AFP via Getty Images

3月2週(9日-13日)の日本株は、前週に続いて値動きの荒い展開が見込まれる。新型ウイルス感染者数の拡大に警戒が続く中、国内外で発表される経済指標で深刻な影響が明らかになれば、日経平均で2万円の大台割れを探る相場になるとの声も聞かれる。

  海外の経済指標は2月の統計発表が相次ぐ。米国では11日に消費者物価指数(CPI)、12日に生産者物価指数(PPI)が公表される。市場予想はコアCPIが前月比0.2%上昇、PPIが前月比0.1%下落と見込まれている。中国では10日に2月PPI(市場予想は前年比0.3%低下)やCPI(同5.2%上昇)が予定されている。新型ウイルスの影響で経済活動が減速し供給が鈍っているだけに、実際の数値が市場予想とかい離すればマーケットに動揺を与えかねない。

  国内では9日に10-12月GDP改定値(市場予想は前期比年率6.6%減、従来6.3%減)や2月景気ウォッチャー調査が公表される。後者は、新型ウイルスの影響が先行き判断指数にどの程度表れるのか注目だ。10日には2月の工作機械受注(前月は35.6%減)が予定されている。第1週のTOPIXは週間で2.6%安の1471.46。

  一方、米国株に影響を与える材料として注目されるのは、バイデン氏とサンダース氏による民主党候補者争いの行方。ミシガン州など6州の予備選挙が実施される次の山場は10日。候補指名争いから撤退したウォーレン上院議員が、相対的にマーケットに好ましい政策を掲げるとされるバイデン氏への支持を示せば、米国株に追い風となって、日本株のサポートにもなるとの声が出ている。

TOPIXの推移

《市場関係者の見方》

大和総研経済調査部の小林俊介シニアエコノミスト

  「下げバイアスのかかったボラティリティーの高い相場になりそう。新型肺炎の影響で経済活動の自粛が継続し、ネガティブなニュースが重なれば2万円割れも視野に入る。民主党候補者争いでは、ウォーレン氏がバイデン氏支持に回ると決めれば週明けから反発の可能性もある。各国が金融政策で協力できるか試される中、12日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会でラガルド総裁が信用スプレッドの拡大を抑えるのに即効性のある政策を打ち出せれば、相場に安心感をもたらすので上値のレンジも広く見えてくる」

三井住友DSアセットマネジメントの吉川雅幸チーフマクロストラテジスト

  「振れの激しい中で底値を探る展開になりそう。新型ウイルスの影響を受けた経済データでどの程度悪影響を受けているかを確認することになるが、感染が米欧に広がってこれから消費の不透明感が高まる時期に入る中ではあくまで参考値。何が起こるか分からない不透明感の中、投資家は現金など安全資産に資金を振り向けているため、当面は不安定な動きが続く。ただバリュエーション的にはかなり調整が進展している。ECBで緩和の流れが出てくるのか、国内コロナ対策の本格化による効果が実際に出るのかを見極めることになろう」

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