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ウォール街トレーダー「デスクから離れられず」-在宅勤務無理な理由

Trading At The NYSE As U.S. Stocks Fluctuate Amid Coronavirus Concern
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

ウォール街のトレーダーは忙しい時にデスクから離れられないとよく言うが、今は違う意味を持つようになった。

  最先端の分析ツールや外部プラットフォームへの高速アクセス、何重もの監視によってトレーディングデスクを強化してきた銀行は、新型コロナウイルスの感染が拡大してもトレーダーを他の場所に移すことが難しいと感じている。

  新型ウイルスがニューヨークにまでやって来た今、自宅のラップトップからログインさせるわけにはいかない大勢のトレーダーをどうすべきか銀行は答えを探している。

  業界団体である証券トレーダー協会のジム・トーズ最高経営責任者は「トレーダーに自宅のリビングからマイクロソフト株を取引させるわけにはいかない。フロアで利用できるシステムと自宅とではギャップがある。十分な情報が与えられない状態で彼らに決定を行わせることはできない」と話す。

  無数の問題がある。自宅のコンピューターと一般住宅の遅いインターネットサービスでは、1日当たり何百万ものトランザクションの管理・実行に必要な膨大なデータと高度なソフトウエアを処理できない。一部の情報やプラットフォームの利用が困難な場合もある。不正や過度のリスクテークを抑える目的で厳重に監視され、記録されているオフィスの電話やコンピューターから行員が離れることにより、コンプライアンスのギャップも生じる。

  米シティグループJPモルガン・チェースなどの幹部は、バックアップ用トレーディングフロアの稼働を検討している。

  事情に詳しい関係者によると、少なくとも大手2社が、トレーダーを3つのグループに分ける準備を進めている。ある銀行は1つのグループをオフィスに残し、別のグループはバックアップ施設と条件付きの在宅での勤務とすることを考えているという。

原題:Wall Street Traders Are Tethered to the Desk With Virus Arriving(抜粋)

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