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新型肺炎で深まる日本の景気後退色、エコノミストは一段と悲観に傾く

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う日本経済への影響が統計に表れ始めており、エコノミストらは景気後退色が一段と強まりつつあるとの見方を示している。

  山川哲史氏らバークレイズのエコノミストは3日付の顧客向けリポートで、1-3月期の実質国内総生産(GDP)予想を前期比年率マイナス3.1%に引き下げた。従来のプラス0.3%成長からは大幅な落ち込みだ。ゴールドマン・サックスもマイナス2.2%成長に予想を下方修正した。バークレイズとゴールドマンのエコノミストは下方修正の主な理由として、政府による大規模イベント自粛や学校休校の要請を挙げている。


  ブル-ムバーグが実施した調査の予想中央値はでは、2週間ほど前まで0.25%減が見込まれていた。

深い落ち込み

エコノミストはより大きなマイナス成長を予想

出所:内閣府、ゴールドマン・サックス

 

  河野龍太郎氏らBNPパリバ証券のエコノミストは先週の調査リポートで、「正直なところ、これほどの急激な国内での感染の広がりや巣ごもりは予想していなかった」と指摘。2%を超えるマイナス成長に陥る可能性もあり得るとみている。

  最新の経済指標でも新型肺炎の影響が色濃く表れている。2月の日本の製造業PMI(購買担当者指数)は2016年以来の低水準に悪化。大手百貨店の売上高は軒並み2桁の減少となっている。

  安倍晋三首相は昨年12月に経済対策を策定したが、1-3月期が2%のマイナス成長となれば、追加対策を求める圧力が強まる可能性がある。3日の国会でさらなる経済対策について問われた安倍首相は、必要なら躊躇(ちゅうちょ)なく断行すると答えた。昨年10-12月期の成長率は輸出の弱さや消費税率引き上げ後の消費の低迷からこの5年余りで最大の落ち込みとなった。

原題:Economists See Deeper Japan Recession on Virus Impact (1) (抜粋)

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