コンテンツにスキップする
Subscriber Only

世界の政策当局者、新型ウイルスへの対応強化-市場の懸念軽減へ

  • 日銀と英中銀、ECBが表明-IMFと世銀はウイルス対策支援へ
  • OECDが世界経済の危機を警告、懸念が広がっていた

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い世界経済がリセッション(景気後退)入りするとの懸念が強まる中、世界の政策当局者らは新型ウイルスの影響に対応する用意があると表明し、市場の懸念軽減に努めた。

  日本銀行の黒田東彦総裁は2日、感染拡大を受けて、市場動向を注視しつつ、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていくとの緊急談話を発表。イングランド銀行(英中央銀行)は金融と通貨の安定性維持に必要なあらゆる措置を講じるため、国内外の当局と協調すると表明した。

  国際通貨基金(IMF)と世界銀行のトップは2日、各国の新型ウイルス対策を支援するため、「緊急融資や政策助言、テクニカルな支援など利用可能な手段を最大限」活用すると共同声明で表明した。

  また、主要7カ国(G7)財務相は3日に電話会議を開催し、世界経済に脅威を与えている新型ウイルスへの対応を協議する。中銀総裁も参加する。事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。

  ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁も2日遅く、新型ウイルスが欧州の経済見通しや市場に影響を及ぼすリスクに対し、「必要かつ潜在リスクに見合う形で、適切で的を絞った措置を取る用意がある」との声明を発表した。

  経済協力開発機構(OECD)は2日、世界経済は先の金融危機以来「最大の危機」に直面していると警告。これを受け、世界的に懸念が強まった。OECDは、ウイルス感染が想定よりも長期化して被害を拡大させ、アジア・欧州・米国の全域に広がれば、今年の世界成長率は1.5%にとどまり、日本やユーロ圏などがリセッション入りする可能性があると分析した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は2月28日、米経済を支援するため「適切に行動する」との異例の声明を発表し、利下げの可能性に扉を開いている。これに加えて、世界の中銀が行動する可能性が示され、世界の株式相場は反発、米株は8営業日ぶりに上昇した。

Weaker Growth

The global economy is expected to expand just 2.4% this year

Source: Organization for Economic Cooperation and Development

原題:
Policy Makers Intensify Response to Virus Amid Economic Fear (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE