, コンテンツにスキップする
Subscriber Only

米カーライル、もやしの「名水美人」を神明に売却-総額数百億円

更新日時
  • 神明は残りの株式も買い取り、3月末までに完全子会社化する予定
  • カーライルによる日本企業からの投資回収は1年ぶりとなる

米投資ファンドのカーライル・グループは2日、過半以上を保有するもやし栽培・加工の名水美人ファクトリー(大分県竹田市)を、コメ卸大手の神明ホールディングス(HD、神戸市)に売却することで合意したと発表した。神明HDは創業者らが持つ残りの株式も買い取り完全子会社化する。

  神明HDは3月末までの取引完了を見込む。案件総額は数百億円とみられる。カーライルは2016年3月に名水美人に出資。渡辺雄介マネージングディレクターによると、もやしのパック販売にほぼ依存していた事業戦略を、もやしにキャベツやニンジンなどを混ぜたカット野菜事業が時短ニーズに合うとみて、専用工場の新設などで強化。売り上げの約2割を占める2本目の主力事業に育てた。

  ほかにも、旧社名の九州ジージーシーから大分県の名水を連想させる現社名に変更したり、バックオフィスを整備したりするなど組織面も支援。4年間で売上高を約30%伸ばした。名水美人のウェブサイトによると、18年6月期の売上高は93億円。

  今回の案件について、渡辺氏は「事業承継のお手本となる事例だ。創業者と一緒に会社を永続的な成長への軌道に乗せ、安心して引退してもらうことができた」とコメントした。カーライルの日本企業からの投資回収は19年3月以来約1年ぶりで、日本の企業投資向けファンドのうち、3号ファンドからの2件目となる。

  神明HDは主力のコメ卸のほか、回転ずしチェーンの元気寿司などを傘下に持つ。17年に英投資ファンドのペルミラからスシローグローバルホールディングス株式の約33%を取得したが、後に資本提携を解消した。また、同年に米ベインキャピタルから雪国まいたけの株式49%を取得している。

(発表を受けて情報を追加し、記事を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE