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中国、2月製造業PMIは過去最低-新型ウイルスの影響深刻

更新日時
  • 製造業PMIは35.7、前月の50.0から大きく下げる-市場予想45.0
  • 新型ウイルス対策の移動制限や原材料不足が響く
Employees wearing protective face masks work on a production line at a factory in Shanghai.
Employees wearing protective face masks work on a production line at a factory in Shanghai. Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
Employees wearing protective face masks work on a production line at a factory in Shanghai.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国の製造業活動を測る2月の政府の指数は前月から大幅に低下し、過去最低となった。新型コロナウイルスが同国経済に壊滅的影響を及ぼしていることが浮き彫りになり、世界的な株安が一段と悪化する恐れが強まった。

  国家統計局が29日発表した2月の製造業購買担当者指数(PMI)は35.7と、前月の50.0から大きく下げた。市場予想は45.0だった。

  2月の非製造業PMIも29.6と1月の54.1を大きく下回った。市場予想は50.5。製造業活動の拡大・縮小の分かれ目が50とされている。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミスト、邢兆鵬氏は「2月の中国製造業PMIの大幅低下により、同国の経済活動の正常化は遅れるとのわれわれの見解は裏付けられた」と分析。「V字回復の可能性は低い。当局は経済の安定化に向け刺激策より、対象を絞った支援策を多く用いており、このため緩やかな回復につながる見通しだ」と説明した。

  ING銀行のエコノミスト、アイリス・パン氏(香港在勤)は製造業PMIの大幅低下は週明けの市場を揺るがすだろうと予測。人民元は1ドル=7元まで下落し得ると述べた。

  2月の製造業PMIの大幅低下は、中国政府が講じた移動制限などの新型ウイルス対策によって春節(旧正月)の連休後に職場に戻れない人が出たり、原材料不足が発生して工場が再開できないことなどが要因となった。

  ただ、中国の工場の稼働率はこの数週間で回復しつつあり、ブルームバーグ・エコノミクスの推定によると今週は60-70%の見込み。

  国家統計局の29日の発表資料によると、25日時点でPMI調査の中・大規模企業の業務再開率は78.9%で、3月末までに90.8%へ上昇する見込み。中・大規模メーカーは25日時点で85.6%、3月末には94.7%になるとした。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済調査責任者、胡偉俊氏は「新型ウイルスの影響を重症急性呼吸器症候群(SARS)と比べる人が多いが、私は2008年の金融危機に匹敵すると思う」と分析。3月には持ち直し、4-6月(第2四半期)には大幅な回復が見込まれるものの、「新型ウイルスの衝撃は大きく、短期的には状況は非常に悪いようだ」と指摘した。

  製造業PMIを構成する指数のうち、生産指数は27.8、新規受注指数は29.3、雇用指数は31.8だった。

  サービス部門も、大半の企業が移動制限の影響で大きな打撃を受けている。特に建設指数とサービス指数は2012年の集計開始以降で最低となった。

原題:China Feb. Manufacturing PMI at 35.7; Est. 45.0(抜粋)

China Factory Activity Weakest on Record Due to Virus (1) (抜粋)

(エコノミストのコメントなどを追加し、更新します)
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