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米国株急落局面の終わりはどこか、30%下落を予想する声も

  • リセッション入りならS&P500種は年末2450へ-ゴールドマン
  • S&P500種は27日に4%強下落、週間で08年以来最大の値下がりへ

米国株式市場の時価総額が3兆ドル(約330兆円)吹き飛び、不安がパニックに変わりつつある中、投資家が知りたいのは株安がどこで終息するかだ。その答えと強気相場の運命は、新型コロナウイルス感染の拡大が最終的にリセッション(景気後退)を招くかどうかが鍵になる。

  米国で弱気相場を引き起こすのはバリュエーション(株価評価)や政局、人的な惨事ではなく、景気後退だ。例外は非常に少ない。実際、過去10年間はリセッションは発生せずS&P500種株価指数は2700ポイント上昇した。

  現時点では、リセッションはブルームバーグが調査したエコノミストや投資家のコンセンサス予想とはなっていない。しかし、世界のサプライチェーン(供給網)が混乱し、市場から明るさが消え、消費者心理が変化する中、最悪の場合は株価が30%下落するという見方も浮上している。

  TIAAの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏は「リセッションになれば弱気相場入りするだろう。深刻な弱気相場となり、株価が大きく損なわれる」と述べた。

Signs of an economic recession are bad omen for the stock market

  株安は27日に一段と進み、S&P500種株価指数は4%超安と過去8年半で最大の下落を演じた。CBOEボラティリティー指数(VIX)は急上昇し、2018年2月以来の水準となった。このペースで行けばS&P500種の今週の下落率は08年以来最大となる。

  RBCキャピタル・マーケッツのロリ・カルバシナ氏によると、リセッションになれば、S&P500種は直近高値から24%、最大で32%下落する可能性がある。これは1930年代以降のリセッション前後の平均的な下げ幅であり、同指数が2300ー2600のレンジとなる可能性があると同氏は今週のリポートで予想した。

  ゴールドマン・サックスのデービッド・コスティン氏ら同行ストラテジストは、新型ウイルスの感染が一段と拡大した場合、リセッション入りのリスクがあるとみる。同行のデータによると、第二次大戦以降に起きた11回のリセッションでは、企業収益は景気のピークから底までに平均13%減少し、減少傾向は4四半期続いた。過去のデータを参考にした場合、リセッション入りすれば今年のS&P500種は2月19日の高値を28%下回る2450で終了することになるという。

  コスティン氏は顧客向けリポートで「より深刻なパンデミック(世界的大流行)になれば、混乱が長期化し米経済のリセッションにつながる恐れがある」と指摘。「新型コロナウイルスが急速に拡散すれば供給の遅れが長引きかねず、米国の個人消費が落ち込み、企業は利益率維持のため人員削減に踏み切る可能性もある」と分析した。

  

S&P 500, yields on 10-year Treasuries plunge in tandem
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原題:
As Rout Gets Nasty, Traders Hunt for Signs of Where It Will End(抜粋)

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