コンテンツにスキップする
Photographer: John Taggart/Bloomberg

世界経済、2009年以来の低成長も-新型ウイルスの早期収束期待は後退

  • バンク・オブ・アメリカ、20年世界成長率見通しを2.8%に引き下げ
  • リスクは依然として下向き、米成長率は4年ぶりの低水準へ
A Wall Street sign is displayed near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Thursday, Dec. 27, 2018. Volatility returned to U.S. markets, with stocks tumbling back toward a bear market after the biggest rally in nearly a decade evaporates.
Photographer: John Taggart/Bloomberg

新型コロナウイルス感染の広がりを受け早期の景気回復期待が後退しており、今年の世界経済は10年以上前の金融危機以来の低成長に向かう可能性がある。

  中国を中心とする景気低迷は、新型ウイルスが封じ込められればすぐに好転するとエコノミストの大半が予想していたが、その後わずか数週間でこうした楽観論は見直されつつある。中国の工場は閉鎖が続き、労働者は遊休状態にある。サプライチェーン(供給網)には既に支障が生じており、観光と貿易は低迷。アジア全般や欧州、米州への感染の広がりが各地の経済活動を脅かしている。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のエコノミストらは27日に顧客向けリポートで、今年の世界成長率を2.8%と、2009年以来最低となる見通しを示した。中国の成長率については既に1990年以来の低水準を見込んでいるが、ここにきて米国経済も4年ぶりの低い伸びになると予想している。

  イーサン・ハリス氏らBofAのエコノミストは「リスクは依然として下向きだ。当社の予想は、多くの主要都市の経済活動を基本的に停止させるパンデミック(世界的大流行)を想定してはいない」と説明した。

Lowest Since the Financial Crisis

Bank of America cuts its outlook for 2020 global growth to 2.8%

Source: International Monetary Fund, Bank of America

  国際通貨基金(IMF)は22日公表した報告書で今年の世界成長率について、新型ウイルス感染拡大により0.1ポイント押し下げられ3.3%となる公算が大きいとの見通しを示した上で、より「厳しい」シナリオも検討していることを明らかにしていた。IMFは4月中旬に開催予定の春季会合の規模と範囲を再考中だ。

原題:World Economy Risks Worst Year Since 2009 as Virus Hopes Fade(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE