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米株の下げ相場は長期化へ-ゴールドマンとシティのストラテジスト

  • 新型コロナウイルス感染拡大の中で調整局面は平均より長引く恐れ
  • 米金融当局の政策対応巡る先行き不透明感も重しに

米国株式相場は過去2年で最大の売りに見舞われたが、下げ相場はまだ始まったばかりだと米銀大手2行のストラテジストは警告する。

  ゴールドマン・サックス・グループのクリスチャン・ミューラーグリスマン氏とアレッシオ・リッツィ氏によると、S&P500種株価指数の平均的な調整局面は4カ月間だが、新型コロナウイルス感染を巡る長引く不確実性や連邦準備制度理事会(FRB)当局者が直面する制約が今回の下げ局面をさらに長期化させる可能性が高い。今月20日以降の下げ相場は少なくとも7月まで底入れしない恐れがあるという。

  シティグループのジェレミー・ヘイル氏ら同行ストラテジストも、新型ウイルス感染と米金融政策の先行き不透明感を理由に警戒感を隠さない。同ストラテジストらはリスク資産に投資妙味が浮上し得る水準を説明する際に、S&P500種が2730に下落するシナリオに言及。これは200日移動平均線を10%下回る水準で、現在の水準からさらに12%下げることを意味する。そうなれば2月19日に付けた過去最高値から20%下落という弱気相場入りの瀬戸際となる。

Strategists at Goldman, Citigroup say stock rout hasn't run its course

  ヘイル氏は顧客向けリポートで「リスク資産の押し目買いにはまだ消極的だ。米金融当局を行動に踏み切らせるには金融状況の一層の引き締まりが必要になるだろう」と指摘。 政策対応の兆候を待つ考えを示した。

  ゴールドマンのストラテジストも同様に慎重姿勢だ。ミューラーグリスマン、リッツィ両氏は顧客向けリポートで「世界経済成長の安定化がさらに明瞭にならない限り、戦術的にリスクを増やすのは時期尚早と思われる」と述べ、「世界経済成長が依然として弱い上、新型コロナウイルスの影響が長引き、金融緩和と財政緩和の余地も乏しいだけに、下げ相場がさらに長期化するリスクは残る」と説明した。

原題:
Goldman, Citi Strategists Say S&P 500 Rout Is Bound to Worsen(抜粋)

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