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クラリダFRB副議長、新型ウイルスの影響推計は時期尚早

更新日時
  • 米経済と金融政策は良い位置にあり持続的な成長を引き続き支える
  • 新型ウイルス感染拡大で中国の1-3月期経済成長に「顕著な影響」

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は25日、米金融当局者は新型コロナウイルスの感染拡大を注視しているが、それが見通しの大幅な変更につながるか判断するのは「依然として時期尚早だ」と述べた。

  クラリダ副議長はワシントンで開かれた全米企業エコノミスト協会(NABE)の会合で講演。講演テキストによれば、副議長は「金融政策は良好な位置にあり、持続的な成長と力強い労働市場、インフレ率が上下対称的な2%目標に戻ることを引き続き支えるだろう」と予想 。「経済に関する今後の情報がこの見通しにおおむね沿う限り、金融政策の現在のスタンスは引き続き適切である可能性が高い」と述べた。

クラリダ連邦準備制度理事会(FRB)副議長は、新型コロナウイルスの感染拡大が見通しの大幅な変更につながるか判断するのは依然として時期尚早だと語った

Source: Bloomberg)

  その上でクラリダ氏は、この新型ウイルスが中国の少なくとも1-3月(第1四半期)の経済成長に「顕著な影響」を与える公算が大きいと指摘。 中国での「混乱が他の世界経済に波及する恐れはある。しかし、こうした影響の大きさや持続性、それが見通しに重大な変化をもたらすかどうかを推測することすらまだ時期尚早だ」との認識を示した。

  副議長はその後、中国の第1四半期統計が4月までは公表されないことを指摘した。

  米政策当局者は約3週間後の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で2020年と21年、22年の新たな経済予測を公表する予定で、新型ウイルス感染拡大による米国への影響を評価しようと取り組んでいる。旅行やサプライチェーン(供給網)、消費の混乱による世界的な景気減速懸念が強まり、24日の米株式市場では指標のS&P500種株価指数が3.4%安で終了。25日も大幅続落した。

  クラリダ氏は「米経済は良い位置にある」と述べ、FOMCは「会合ごとに進められる。フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の適切な道筋を見極める中で、最近の政策措置の効果と、見通しに関連する他の情報を注視していく」方針を示した。

原題:Fed’s Clarida Says Too Soon to Speculate on Virus Spillover (1)(抜粋)

(クラリダ副議長の発言を追加して更新します)
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