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ドル・円小幅高、米株先物反発で円高巻き戻し-感染拡大で111円台重い

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅上昇。米株価指数先物が反発し、日本株が下げ渋る中、海外市場で進んだ円高を巻き戻す動きが先行した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の下押し懸念が強く、1ドル=111円台は重かった。

  • ドル・円は午後3時26分現在、前日比0.1%高の110円85銭で一時111円04銭まで上昇。前日の海外市場では世界的な株安を背景に一時110円33銭まで1%超下落
  • 円は主要通貨全てに対して弱含み。前日の全面高から一転
  • ユーロ・ドルはほぼ横ばいの1ユーロ=1.0854ドル
ドル・円の動き

市場関係者の見方

外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長

  • 夜間での日経平均先物の下げからみれば想定したほどの株安ではないとの受け止めで、日本株安を見越した円買いが少し逆流しているのではないか。米株先物も戻しており、きのうの株安は少し行き過ぎとの評価
  • ドル・円の110円30銭台は19日に抜ける以前かなり強い上値抵抗線として意識されていた水準。とりあえず固そうなので、いったん反転しているが、111円台に乗ってくると今の局面では戻り売りが出そう

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役

  • 24日の市場は典型的なリスクオフ状態。コロナウイルスの実体経済への影響が本格的に出始めているのも事実で、リスクセンチメントが弱い状況はまだ続くだろう
  • ここ数日ドル・円が上がっても下がっても、オプション価格自体は連日上昇。長らくレンジだったためにオプションを売っていた人が買い戻しを急いでいるとみられ、ドル・円は上下どちらもボラタイルに動きやすい環境が続きそう

大和投資信託調査部の亀岡裕次チーフエコノミスト

  • 週明け円高に振れた要因は、新型肺炎の感染拡大により経済が悪影響を受けるとの懸念。金曜発表の米PMI(購買担当者指数)が50割れしたこともそうした懸念につながっている
  • 今週の注目点は消費者信頼感指数などの米指標や週末の中国PMI。ポイントはどの程度悪いかで、短期的には円高リスクの方が大きいとみている
  • 今週を通してみれば、前回高値の110円30銭を巡る動きとなり、下に抜けて110円程度までの可能性はある

背景

  • 日経平均株価は前営業日比781円安で終了、一時は1000円超下げる場面も。米株価指数先物は上昇し、S&P500先物は一時1%高
  • 24日は新型コロナウイルスの世界的な流行懸念から欧米株が急落。米S&P500種株価指数は18年2月以来の大幅安で、米10年債利回りは過去最低に接近
  • 新型コロナウイルス、中国以外でも感染が拡大
  • 中国は3月5日開幕予定の全国人民代表大会(全人代)の延期を決定
  • 中国人民銀行(中央銀行)は24日、ウイルス対策で適切な時期に新たな政策措置を打ち出すことを検討すると表明
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