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HPが1.8兆円の株主還元発表-ゼロックスからの買収案回避へ

更新日時
  • 自社株買いプログラムは150億ドルに拡大、12億ドル経費削減へ
  • 20年度の一部費用除いた1株利益予想を最高2.43ドルに上方修正

パソコン(PC)メーカー世界2位の米HPは24日、向こう3年間に主に自社株買いを通じて160億ドル(約1兆7700億円)の株主還元を行う計画を発表した。同社はゼロックス・ホールディングスからの買収提案を拒否しており、今回の還元策を通じて自社株主の支持を集める。

  HPは昨年10月に発表した50億ドルの自社株買いプログラムを150億ドルに拡大する。これにより、2022年度の調整後1株利益は3.25-3.65ドルとなり、現在のアナリスト予想を約1ドル上回る。HPの経営陣はまた、ゼロックスからの敵対的買収提案に屈するよりも、独自の条件での統合の可能性を議論するためゼロックスに働き掛けたことも示した。

  同社は20年度の1株利益予想を、一部費用を除いたベースで最高2.43ドルに上方修正した。株主総会後に予定する自社株買い拡大が支えになる見通し。24日の発表資料によると、2-4月期(第2四半期)1株利益は49ー53セントを見込む。これはブルームバーグが集計したウォール街のアナリスト予想平均54セントを下回る。

  同社経営陣は新型コロナウイルス感染拡大に関連したサプライチェーン(供給網)の混乱が、2-4月期の調整後1株利益を約8セント押し下げると予想。ただ、2020年後半の業績への影響は見込んでいない。

  同社は22年までにコスト削減プログラムの規模を12億ドルに拡大する方針も表明した。従業員数は昨年10月時点で5万6000人だが、現在進めているリストラの結果、最大9000人を削減する可能性がある。

  24日の米株式市場時間外取引でHP株は一時約4%上昇した。過去1年間では約7%下落している。

  同日発表した19年11-20年1月(第1四半期)決算では、1株利益は一部費用を除いたベースで65セント。HPの従来予想は最大56セントで、アナリスト予想平均は54セントだった。

原題:HP Will Return $16 Billion to Investors to Parry Xerox Bid (2) (抜粋)

(新型コロナウイルスによる影響や株価の反応を追加して更新します)
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