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米国株が急落、国債や金は大幅高-質への逃避

更新日時
  • ダウ平均は1031ドル安、年初来の上げを全て失う
  • 金は8営業日続伸、約7年ぶり高値-一時1700ドルに接近
RF markets red stocks market display screen
Photographer: d3sign/Moment RF
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24日の米株式相場は急落。S&P500種株価指数は2018年2月以来の大幅安となった。各国とも新型コロナウイルスの感染拡大阻止に苦慮しており、世界的に流行するとの懸念が強まった。米国債や金といった安全資産は大幅高となった。

  • 米国株は急落-S&P500種、ダウ平均ともに年初来の上げを全て失う
  • 米国債は大幅高、10年債利回りは過去最低に接近
  • NY原油は続落、7週間で最大の下げ-ウイルス懸念
  • NY金は8営業日続伸、約7年ぶり高値-逃避需要で

  米国株は主要3指数全て3%超の値下がり。S&P500種は業種別11指数が全て下落。中でも情報技術株の指数は4%超下げた。中国リスクを抱える半導体メーカーでは特にAMDが大きく下げ、下落率は一時10%を超えた。テスラも安い。一方、防護服・マスクメーカーのアルファ・プロ・テックは約25%高と急伸。

  S&P500種株価指数は3.4%安の3225.89。ダウ工業株30種平均は1031.61ドル(3.6%)下げて27960.80ドル。ナスダック総合指数は3.7%下落。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.37%。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザカレリ氏は「これまで何週間にもわたって債券市場が伝えてきたことを、世界の株式市場は織り込み始めている。新型ウイルスへの懸念から、世界の経済成長が大きく影響を受ける可能性が高いということだ」と指摘した。

  金融市場では先週も、新型ウイルスが事業や世界のサプライチェーンに与え得る影響について企業が警告を発したことから、安全資産に資金が集まっていた。

  FTSEラッセルの世界市場調査担当マネジングディレクター、アレック・ヤング氏は「市場は不確実性を嫌う。新型ウイルスは、市場が抱えるマクロ経済リスクとしては過去数年で最も不確実性が強い」と分析。また「早い段階ではウイルスが経済に与える影響の深刻さについて、多くの人が誤った判断を下していたと、投資家は強く意識している。よって今では最悪のシナリオを受け入れやすくなっている」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。約7週間で最大の下げとなった。新型ウイルスの感染拡大が世界の成長に打撃を与えるとの懸念が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は1.95ドル(3.7%)下落し1バレル=51.43ドル。下落率は1月初め以来最大。ロンドンICEの北海ブレント4月限は2.20ドル安の56.30ドル。

  ニューヨーク金先物相場は8営業日続伸し、約7年ぶり高値。一時、1オンス=1700ドルに接近した。新型ウイルスが世界的に流行するとの懸念から、市場では安全資産を買う動きが強まっている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は27.80ドル(1.7%)高の1オンス1676.60ドル。一時は1691.70ドルと、中心限月としては2013年初め以来の高値を付けた。

原題:Stocks Tumble, Havens Gain on Rising Virus Concern: Markets Wrap(抜粋)

Oil Plunges on Fears of Virus Spiraling Into a Global Pandemic

Gold Zooms Toward $1,700 as Virus Fuels a ‘Plethora’ of Concerns

(市場関係者のコメントなど追加し、更新します)
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