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中国政府、工場の操業再開を推し進める-ウイルスの死者数は増加も

中国政府は国民の職場復帰に取り組んでおり、新型コロナウイルスが新たに拡散するリスクが生じている。

  中央および地方政府は工場の操業再開に向けた基準を緩めており、ウイルス封じ込めと世界第2位の経済の低迷回避というはざまで綱渡り状況にある。

  習近平国家主席はじめ同国指導部は操業再開を推進し、2020年の成長および経済発展目標を引き続き達成できるよう、企業に生産再開を促している。一方、事業閉鎖のため経営破綻に直面する数百万もの中国企業の行く末が危険にさらされている。米アップルから日産自動車に至る世界中の企業が重要な部品にアクセスする能力もリスクに見舞われている。

CHINA HUAIBEI MEDICAL SUPPLY PRODUCTION

無菌施設で医療用防護服の製造作業が行われる。安徽省の衣服工場で2月21日

Photographer: Feature China/Barcroft Media via Getty Images

  中国各省は習主席の要請に応じる格好で、春節(旧正月)の休暇以降に同国産業基盤の半分以上に遊休状態を強いていた規則を各地で次々に緩和している。沿岸の製造業地帯では、閑散とした通りやシャッターを閉じた店舗に数週間ぶりに生気が戻り始めた。

  24日には少なくとも6省が緊急対応レベルを最高水準から引き下げた。

  中国当局は一方で、武漢市では封鎖状態が続くとあらためて表明。渡航規制を一部緩和するとしていた先の発表を撤回した。こうした相反するメッセージは、悪化しつつある景気の押し上げとウイルス感染抑制に直面する同国のジレンマを浮き彫りにしている。

  生産再開を推し進める動きは、ウイルスの新たな拡散というリスクももたらしている。世界で感染者数が7万9000人を超える中、感染症例の大部分は湖北省を筆頭に中国国内の7省に集中している。

原題:
China Pushes Factories to Resume Even as Death Toll Rises (3)(抜粋)

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