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安倍首相:新型肺炎「重要な局面」、25日にも対策基本方針を策定

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TOPSHOT-JAPAN-CHINA-HEALTH-VIRUS
Photographer: PHILIP FONG/AFP
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安倍晋三首相は23日開いた政府の新型コロナウイルス感染症対策本部で、「国内の複数地域で感染経路が明らかではない患者が発生している。大規模な感染拡大を防止する上で重要な局面だ」と述べた。政府は25日にも総合的な基本方針を示す。

  栃木県は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、船内の検査で陰性だったため19日に下船した県内の60代の女性が、22日になって新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した

  加藤勝信厚生労働相は23日夕の記者会見で、下船後の乗客に感染者が出たことについて「現実を重く受け止めないといけない」と述べ、下船者のフォローアップを強化する考えを示した。24日午前に専門家会合を開催し、25日にも総合的な基本方針を示すことを明らかにした。

  クルーズ船から下船した人の感染確認は国内で初。栃木県によると、女性は19日に下船し自宅に帰宅。21日に38.7度の熱が出て県内の帰国者・接触者外来を受診し、陽性であることが判明した。

  クルーズ船の下船後は移動中も含めてマスクを着用していたとしており、濃厚接触者については現在調査中という。

医師や看護師は検査対象外

  NHKがウェブサイトで伝えたところによると、クルーズ船内で業務にあたった厚労省の職員のほとんどがウイルス検査を受けずに職場復帰していたことがわかり、同省は22日、事務作業に当たった職員など41人にウイルス検査を行うと発表したが、医師や看護師は対象外としている。

  医師や看護師などの資格を持つ職員や検疫業務にあたった職員、災害派遣医療チーム(DMAT)など医療関係者は症状がなければ検査しない方針で、厚労省は「医療関係者は感染を予防する技術を習熟し、十分に対策しているから」と説明しているという。

  クルーズ船ではこれまで検疫官1人とDMATの看護師1人の感染が確認されており、感染する可能性は否定できず対象を見直すべきだとの専門家の発言を引用している。

料金所を閉鎖

  名古屋高速道路公社は22日、料金所の業務をしている会社の事務員が新型コロナウイルスに感染し、濃厚接触した可能性があるスタッフ52人が自宅待機になったため、人手不足により6カ所の料金所を閉鎖したと発表した。

  22日に感染が確認されたのは名古屋高速道路で料金所の業務を行う会社の60代の男性事務員で、容体は安定しており、21 日時点では推定濃厚接触者の中で体調不良者はいないという。

  共同通信によると、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べるウイルス検査について、厚労省が公的医療保険の適用対象とする方向で検討していることが22日、政府関係者への取材で分かった。医療現場でも広く検査ができるようにして流行に備えるのが狙い。

国内感染、クルーズ船除き130人超に

  海外では韓国で感染が急速に拡大。新型コロナウイルス感染症例が169件増えて計602件に達したと発表。死者は5人に上っている。韓国の文在寅大統領は23日、新型コロナウイルスを巡る保健当局者との特別会議で、感染症警報を最高レベルに引き上げると表明した。

  国内で新型コロナウイルスに感染した人の数は22日、クルーズ船での集団感染を除き130人を超えている。

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