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ドル・円は歴史的転換点か、115円予想の一方で売り場との見方も

長らく続いてきたレンジ相場を抜け出し、にわかに動意付いてきたドル・円相場。市場関係者の見通しでは、目先のポイントは昨年4月の高値1ドル=112円40銭と一致したが、さらなるドル高・円安の可能性について見方が分かれ、115円超えとの予想がある一方で、売り場とみる向きもある。

ドル・円は昨年高値に接近
  • JPモルガン・チェース銀行の佐々木融市場調査本部長
    • 基本的には112円40銭がいったんレンジの上限でピークになると思うが、そこを超えてくると114円半ばもある
    • 日本からのフローが強いためリスクオフでも円高にならないということを市場がある程度認識させられたのがこの2日間。112円40銭を抜けて、しかも日本株が落ちながら円安になっていくと、いよいよ今までと円の売り方が違う、と歴史的な転換点になってくると思う
  • 米ヘッジファンド・コンサルタント、MI2パートナーズのジュリアン・ブリグデン氏(19日付のリポート)
    • 新型肺炎の影響で東京五輪が延期や中止となれば、大惨事に。観光関連産業の債務問題などの発生で、日銀は一段の金融緩和に動かざるを得なくなり、国内機関投資家によるドル資産投資の大きな動きにつながる可能性
    • 短期的に112円50銭から113円ちょうどは、日本の個人投資家のレンジ取引で最初の抵抗になり得るが、超えると2017年11月や18年10月の高値付近の114円50銭から115円50銭が視野に。日本からの資金流出が現実となれば、さらに野心的なターゲットも
  • みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケット・エコノミスト
    • 米金利がこれだけ落ちる中でドル高がいつまでも続くかというと非常に疑問。ドル・円も売り場と思いたい
    • 年度では107ー108円の着地をみたいところ。年央106円との予想もこのムードに乗って変えない方がいいと思っている
    • 日本売りと言いたい向きが多い印象だが、相場はドル全面高。世界的にリスクオフの流れが強くなり、貴金属とドルにお金が行っているというのが大前提
    • ドルインデックスは大体100を付けるとその次に大きな調整がくることが多いので、そろそろまずいところまで来ている
  • 三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリスト
    • 米株高・ドル高という流れが根底にあるので、米指標や米株がある程度しっかりしている間はもう少し上はあるかもしれないが、どんどん上昇トレンドということでもないだろう
    • 国内投資家は112、113円ぐらいになれば外債投資でオープンにしていたものにヘッジをかけるといった相場観だと思う。110円を割れば着実に拾ってくるだろうが、111円から追っかけて買っていくとは考えにくい
    • 3月は事業法人などの現地法人からくる配当金の円転需要もあるので、111、112円は目をつぶっても売ってくる水準。112円40銭を超えると多少のオーバーシュートはあるにしても、113円は遠いのではないか
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