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クルーズ船、乗客1000人超の下船完了へ-北海道で小学生2人感染

更新日時
  • クルーズ船乗員・乗客の感染者は634人、厚労省職員も-新型肺炎
  • 下船乗客の日常生活復帰認めるも、豪では退避した2人の感染が判明
Passengers Disembark Diamond Princess Cruise Ship After Quarantine Ends
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Getty Images AsiaPac
Passengers Disembark Diamond Princess Cruise Ship After Quarantine Ends
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Getty Images AsiaPac

新型コロナウイルスの集団感染が発生した横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の乗客で陰性が確認された日本人ら1000人超の下船が21日にも完了する。残りは乗員ら約1000人だが、このうち感染者と同室だったなどの濃厚接触者は今後、国が用意した施設に移動し、健康観察を続ける。

  また、北海道が21日、新たに3人の感染者が判明したと発表した。うち2人は中富良野町の10代と10歳未満の男子児童。いずれも入院しているが、病状は回復傾向にあるという。10歳未満の感染者が分かったのは国内では初めて。

  クルーズ船では、厚生労働省のこれまでの発表で、乗員・乗客へのウイルス検査で634人の陽性を確認。うち病院に搬送された患者の2人が死亡した。14日間の健康観察期間が終了し、検査で陰性が確認された乗客の下船は19日から始まった。菅義偉官房長官は21日の記者会見で、これまでに日本人ら717人が下船、21日も400人超が下船することを明らかにした。米国などのチャーター機に搭乗した外国人759人は既に出国している。

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  日本政府は19日から下船した乗客らについては、公共交通機関を利用するなど日常生活に復帰することを認めているが、米国などはさらに14日間の健康観察を継続する。オーストラリア北部特別地域の保健省は21日、同船を下船して豪州に退避した2人の感染が確認されたと発表した。

  加藤勝信厚労相は21日午前の記者会見で、米国とオーストラリアのチャーター機には日本が下船を認めた対象ではない乗客も含まれていたと指摘、帰国した人が全員が陰性であるとは限らないと語った。また、クルーズ船で業務に当たり、その後感染が判明した職員については現地で仕事をしており、霞が関にいる同僚らへの感染リスクはないと述べた。

Japan Outbreak Ship

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の乗客を乗せたバス(19日・横浜)

  

  国内の感染拡大を受け、国内では大規模集会の延期や縮小を発表する動きが21日も相次いでいる。自民党は3月8日に予定していた党大会の延期を発表。東京都の小池百合子知事は記者会見で、22日から3月15日までは「感染拡大防止の重要な期間」と位置付け、卒業式などを除き、都が主催する大規模な屋内イベントは原則中止または延期する方針を示した。

  また、加藤厚労相は会見で、経団連、日本商工会議所などの経済団体に対し、発熱などかぜの症状がみられる労働者が会社を休みやすくする環境の整備、感染リスクを減らすためのテレワークや時差通勤の積極的な活用などの取り組みに協力するよう求めていく考えを示した。

(北海道の発表内容などを追加し、更新しました)
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